夏の代名詞であり、太陽に向かって咲き続けることから「向日葵」の名前を与えられたひまわり。鮮やかな黄色の花は玄関先や庭先を彩ってくれること間違いなしでしょう。
大型種は2mほどにもなるひまわりですが、ミニ品種なら植木鉢やプランターでも簡単に育てることができます。
今回は株式会社アタリヤ農園さんの品種「ミラクルビーム」を例にミニひまわりの育て方を解説します。
種から開花まで、愛情をこめて素敵なミニひまわりを育ててみましょう。
- 大型種よりも広い土地や支柱を必要としない
- 高さは20~50㎝(品種による)
- 大型種に比べて品種が多い
- 根のダメージに敏感で植え替えを嫌う
- 花の中では開花までの期間が短く、2か月ほどで開花する
ステップ1 土づくり
ひまわりは有機物に富んだ土を好みます。日当たりがよく、水はけのよい場所に完熟たい肥を混ぜ込み、よく耕しましょう。
元肥には油かすと化成肥料を混ぜ込みましょう。百均のものでもしっかり効果を発揮してくれます。
もしホームセンター等で購入できる培養土があればそれで十分。プランターでも問題なく育てられるので、プランターに培養土を入れて育てるのが一番無難です。
他と比べると比較的土壌を選ばない花ですが、やせた土にまいてもうまく育ちません!
ステップ2 種まき
種のまき時は4~6月の間で十分暖かくなってから。ひまわりは気温が20℃以上ないと発芽しません。霜が降りると種がダメになってしまうので気を付けましょう。
種は20㎝間隔で、1㎝の深さに種を2~3粒ずつ播きます。ひまわりは極端に移植を嫌うので、直播きをおすすめします。
種を播いたら水をたっぷりと与えましょう。適温期なら4~6 日ほどで芽が出てきます。芽が出てきたら「地面が乾燥していたらたっぷり水を与える」を目安で水を与えていきましょう。
↑双葉はこんな感じ。大きさは1㎝ほどです。
株間はしっかりと空けましょう。ミニヒマワリの場合、近づけるにしても15㎝が限界です。密集は発育不良や花の数を減らす原因になります。
移植先の土は元肥として油かすと化成肥料を入れてよく耕します。移植して2~3日は社交ネットをかぶせるなどして強い日差しに当てないようにし、様子を見ます。
↓このくらいのころまでには移植を終えるようにしましょう。
ひまわりは「根を触ったら死ぬ」とまで言われるほど根がデリケートな植物です。さすがにそれは迷信ですが、地植えできるならそれに越したことはありません。
ステップ3 間引き
双葉が生えて3㎝ほどの大きさになったら、一番発育の良いものを一本だけ残し、あとは根元からはさみで切ります。(これを「一本立ちにする」といいます)
ポイントは「引っこ抜かない」こと。植物の根は想像以上に周囲に絡まっており、引き抜くと本命の株の根を傷つけかねません。必ずはさみで根元から切ってください。再生することはないのでこれで大丈夫ですよ!
ステップ4 追肥
様子を見て追肥をします。油かすと化成肥料を少量、根元から少し離れたところにまきます。肥料が多すぎたり植物に近すぎたりすると悪影響を及ぼすので注意してください。
追肥の目安は「根元から5㎝離れたところ」に「スプーン一杯分」ほど。少ないと感じる方もいるでしょうが、そのくらいで十分ですよ!
↑種まきから1か月後の写真。このころから葉が大きくなり、本葉がどんどん増えていきます。このころに追肥をしましょう。葉の色が薄くなったり、元気がなくなったりした場合も追肥を行うタイミングです。
乾燥させすぎないように水やりをし、あとは開花を待つのみ!種まきから2か月ほどで花が咲きます。
ついに開花!
長かった道のりもついにゴールを迎えました。ミラクルビームの場合、枝分かれした蕾から一株約20輪ほどの花を咲かせます。ピークは8日ほど。写真を撮ったりして楽しんでください!
夏の青い空は鮮やかなひまわりを引き立ててくれます。あなたの育てた素敵なひまわりを道行く人に見せつけちゃいましょう。ご近所さんの話題をかっさらうこと間違いなしです。
写真を撮ってあなたのSNSに載せればたくさんのいいねを集めてくれるでしょう。
まとめ
今回はミニひまわりの育て方について解説しました。とても簡単に育てられるのでぜひ育てていただきたい植物です!夏の代名詞であるひまわりであなたの今年の夏を彩ってみませんか。
一回でも育てると「種から花を育てる」ということの大変さに気づくことができると思います。かかった時間のわりに花が咲く期間の短さなど花の儚さにも触れることになるでしょう。
だからこそ、花は美しいのです。そんな一瞬の美しさに触れることで、あなたの人生が少しでもよい方向に導かれれば幸いです。