「コミュ障だから人と関わらない仕事がしたい」
そう思って検索すると出てくる中に必ず含まれるのが、工場ではないでしょうか。
「工場ってコミュ障に向いてるの?」
「時給が安そう」
「きつそう」
「つまらなそう」
などのネガティブなイメージを持つ方も多いはず。でもそんなイメージだけで工場を選択肢から外すのはもったいない!今回はコミュ障が工場で働くことをおすすめしたい理由を紹介いたします。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E5%B7%A5%E5%A0%B4-%E6%A5%AD%E7%95%8C-%E6%94%BE%E6%A3%84%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F-1639990/)
そもそもコミュ障とは?
最近はいろいろなところでコミュ障という言葉が使われるようになりましたね。でもあなたはコミュ障の意味をしっかりご存知ですか?
もともとコミュ障とはネット用語で、実はコミュ障はコミュニケーション障害の略ではないんです。厳密に言うと、ネット用語として私達がよく使うコミュ障と医学的なコミュニケーション障害はまた別物。
一般的なコミュ障は病気とは関係なく人間関係が苦手な人のことを言います。
コミュ障の特徴と種類
一般的なコミュ障の中にも種類があります。ダウナー系とアッパー系です。「ダウナー系?アッパー系?なにそれ?」って方がほとんどだと思うので説明しますね。
ダウナー系コミュ障とは、世間一般的なコミュ障のことです。自分がコミュ障の自覚がある人がほとんどです。
特徴としては、
・根暗で人見知りが激しい
・しゃべるのが苦手でつい小さな声で話してしまう
・話すことに対して劣等感や苦痛がある
・話しかけられるとパニックになる
・自己主張や目立つことが苦手
などがあります。
一方のアッパー系コミュ障とは、隠れコミュ障とも言われます。厄介なことにコミュ障の自覚がない人がほとんどです。
特徴としては、
・人の話を聞かず、自分の意見ばかり主張する
・声が大きい
・自信があって積極的に行動する
・空気が読めない
・一人が嫌い
などがあります。
このページを見てくれているあなたはおそらくダウナー系コミュ障でしょう。アッパー系は自分がコミュ障だと思っていないのでこのページは見ないですしね。(笑)
コミュ障の定義や特徴が分かったところで、コミュ障が工場で働くメリットを6つ紹介します。
工場でコミュ障が働くメリット①コミュ障でも採用される
コミュ障はコミュニケーションが苦手なために採用面接で落とされやすい傾向にあります。私も高校卒業後アルバイトの面接で何件も面接を受けたにもかかわらず全滅で一生働けないのでは?と絶望した苦い記憶があります。
アルバイトでも就活でもやはりコミュニケーション能力が求められることは多いです。しかし、工場はもともと人の出入りが激しく常に人手不足であるためコミュ障であっても採用してもらえる場合が多いです。
工場でコミュ障が働くメリット②コミュニケーションは必要ない
もちろん、仕事に慣れるまでは先輩や上司に仕事を教えてもらう必要があるためコミュニケーションが必要な場面はあります。
しかしそこを我慢して仕事に慣れてくると、工場では黙々と同じ作業の繰り返しになり、業務が流れ作業になるのでコミュニケーションが必要な場面は少なくなります。
ほとんどの場合、工場では機械が相手になるので慣れれば単調で楽なルーティンワークが多いです。臨機応変な対応が求められることは少なく、やる気がなくても心を無にして働くことができます。
工場でコミュ障が働くメリット③周りにもコミュ障が多い
学生時代、キラキラしたクラスメイトを見て劣等感を持ったことがある方は多いのではないでしょうか。劣等感だけではなく、ひどい場合はからかわれたり、いじめに発展したり…学生時代につらい経験をされた方もいると思います。
しかし工場勤務の場合、自分と似たようなコミュ障が同僚となることが多いので周りに対して劣等感を持ったり、からかわれたりなどつらい思いをする可能性が下がります。
工場でコミュ障が働くメリット④勤務時間の選択肢が広い
選ぶ工場によっても異なりますが、工場勤務では夜勤だけや午前中のみ、平日のみ、などの勤務時間の選択肢が多いことが特徴です。
また交代勤務となる場合も多いため仕事が残っていても引き継ぎをすれば残業をせずに定時で帰宅できることも大きなメリットと言えるでしょう。
仕事は定時に終わらせて、あとは自分の好きなことに時間を使うことで趣味などの私生活を充実させることができます。
工場でコミュ障が働くメリット⑤人との関わりが少ない
コンビニやスーパーなどの接客業や一般企業ではお客さんや業者、取引先など外部との関わりも持たなくてはいけません。コミュ障にとって一番イヤなコミュニケーションを必要とする場面が多いのです。
しかし、工場であれば閉鎖的な空間なので外部との接点は少なく、数少ない上司や仕事仲間との関わりが主なコミュニケーションの場面になります。
工場では外部との接点が少ないだけではなく、内部での接点もある程度の範囲の中で限られることが多いです。なぜなら、工場は短期バイトなども多く雇っているため、入れ替わりが頻繁にあります。そのため、必然的に人間関係は浅くなりやすいからです。
また、前述のように工場にはコミュ障が多いです。そのため、コミュ障同士ではコミュニケーションをとる機会が少なくなる場合があります。もちろん業務に必要な報告や相談は必要ですがコミュ障にとって辛い雑談などの多くは回避できる可能性があります。
工場でコミュ障が働くメリット⑥ホワイトな大手工場もある
工場は給料が安くてスキルも身につかない、そんなイメージは過去のもの。社員寮や社員食堂、託児所などの福利厚生に力を入れている工場や働きながら資格を取ることができる工場もあります。中には月収40万以上といった高収入の工場もあるようです。
工場ワークスや工場求人ナビなど工場に特化した求人サイトもあり、そこから工場を探してみるといいかもしれません。求人数が多いのでじぶんにぴったりな工場が見つかるかも。
まとめ
コミュ障の定義と特徴、なぜ工場がコミュ障にとって最適な職場となりえるか解説しました。工場勤務について、「きつい」「汚い」「給料が安い」などのネガティブなイメージを持つ人が多いのは事実です。
しかし、採用されやすいことや仕事中にコミュニケーションが必要ないこと、周りにもコミュ障が多いなどの工場の特徴はコミュ障にとって働きやすい環境です。
大手のホワイト工場などの求人もあり、ネガティブなイメージだけで工場から働く選択肢を除外するのはもったいないのではないでしょうか。現在コミュ障が原因で仕事について悩んでいる人は工場で働くことも考えてみてもいいかもしれません。