こんにちは。毎日お仕事お疲れ様です。昨年は私たちの働き方がコロナ渦以降に大きく変化しつつあることを実感した1年だったと思います。
そんな状況に危機を感じ、「私も自分の好きなことをして生きていくぞ」、「稼ぐために商売を始めるぞ」と意気込んでている方も多いかと思います。
しかし、いざ、年が明けても起業や事業開始には踏み出せず現状の生活が続いているという話も散見されます。
その大きな理由は「お金の管理の仕方がわからないし、めんどくさい…」や「どのくらい売り上げれば利益が出るのか計算がわからない」という問題が多く挙げられます。
今回の記事はこれから起業や個人事業主になろうとされているあなたに簿記知識の必要性や損益分岐点の重要性をお伝えします。また、実際にお店を出したけどどれくらい売り上げが出たら利益に繋がるかわからなくて困っている方々へのおススメの内容です。
この記事を読んで得られることは、あなたがお店を出して利益を出すためにはどれくらい売り上げを出せばよいのかが具体的に理解できるようになります。
最後まで読んで頂けると明日からのあなたのビジネスの利益を増やすことにきっと役に立ちます。お付き合いの程よろしくお願いします。
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簿記とは?
まず初めに僕の説明を簡単に行います。簿記とは帳簿記入の略語です。あなたの会社や個人事業としての日々の財政状態や経営成績を把握するために必要な作業です。
簿記では資金の調達と源泉の流れや、会社の資金の運用状態を知ることができます。また、今あなたがどのようにお金をやりくりできているかが一目でわかるようになるものです。
要するに子供の頃につけたお小遣い帳の大人バージョンと思ってもらえると結構です。この帳簿記入は銀行でお金を借りる時や株主などに自身の業績を報告するときに役立つものです。
また自身の財政状態の把握にて適切な経営指針を立てることができ更なる収益を生み出す力になってくれます。
簿記の知識を身に着けておく理由
理由は4つあります。まず1つにあなたの給料所得額や無駄使いの把握を正確に理解することができ資産形成に役立つことです。
2つ目は簿記知識を使って就職や転職に生かすことができます。3つ目は株式投資をしたりする際に財務諸表や貸借などを読むことができます。
このスキルにより今後10倍株になるような会社を見つけたり、世の中の流れを理解できるようになります。4つ目はあなたが独立した際のキャッシュフローや確定申告をする際に用いることができます。
これらのように簿記の知識があることは無駄な税金を納める場面を減らすこともでき、株式投資等においても順調にあなたの資産を増やすことを助けてくれます。
以上が簿記を勉強しておきたい理由になります。私も実際にお金のことが何もわからない状態から簿記試験に挑戦しました。実際に帳簿記入をしないという方でも知っておいてデメリットは一切無いと身をもって感じています。
簿記で利益を伸ばしてくれる損益分岐点とは?
では実際にあなたが簿記の知識を学び帳簿管理ができるようになりお金持ちになるためにラーメン店を始めたとしましょう。
とてもかっこいい門構えのお店を借り、麺を素材から作りました。加えて、こだわりのチャーシューを県外から調達し、寝ずに作ったスープに合わせて究極のラーメンが完成しました。
これが夢にまで見た自分の店の形だと死に物狂いでラーメンを提供し続けました。しかし、月末決算で今月の売り上げを計算したところ、ひどい赤字の状態が続いています。
それもそのはず究極のラーメンを作るために経費として店舗に高い家賃を払い、遠方に豚を買いに行きお金をたくさんかけてきたためです。
その時あなたは「ラーメンを一体何杯売れば私の利益に繋がるのだろうか?」、「せめて赤字でも黒字でもないトントン(売り上げがプラスマイナスゼロ)になるのは最低ラーメンを何杯売ればよいのかのかな?」と考えるわけです。
このトントンの赤字でも黒字でもない状態のことを簿記では「損益分岐点」と呼びます。
売り上げが赤字でも黒字でもない状態が損益分岐点売上である
ここでは損益分岐点を簿記上の言葉で説明します。
損益分岐点とは総費用(支出)と売り上げ高(収入)が同じになる売り上げのことを指します。総費用とは固定費と変動費が含まれます。
固定費とは売り上げに関係なくかかってくる費用のことです。前章のラーメン屋を例に挙げれば家賃や従業員の給与がこれらに含まれてきます。
どんなにラーメンが売れなくても毎月支払いを待ってくれないのが固定費となります。一方、変動費とは売り上げに比例して増加する費用のことです。
例えば、チャーシューの材料費や、麺にかかる仕入れ原価費用のことです。毎月良いものを提供しようと高級素材にアップグレードしたり、販売量によって変化するもののことが含まれます。
これらを変動費と言います。つまり損益分岐点は経営状態を分析するときと、販売価格の詳細な設定をする際に役立つことになります。
簿記における損益分岐点の求め方
損益分岐点の公式は固定費÷(1-変動費率)で求めることができます。
この中の変動費率とは売り上げ高÷変動費となります。いきなり数字で難しい感じになってしまったな…と感じられると思いますが安心してください。
実際に前章までのラーメン店を例に損益分岐点を求めてみましょう。今回は1カ月のラーメン店の売り上げで計算してみます。
ラーメン1杯を1000円とし、チャーシュー等の費用を600円、家賃が1か月分400,000円であると仮定しましょう。つまりラーメン一杯売れるごとに400円の儲けが発生することになります。
ここから固定費である家賃400,000円をラーメンの儲けで稼ぎ出せば収支はプラスマイナスゼロになります。
つまり【(家賃400,000円)÷(一杯利益400円のラーメン)】を計算すると収支がプラスマイナスゼロになるのは1000杯であるということがわかります。
よって1カ月に1000杯のラーメンを売れば店長が求めていた「トントン」の状態になります。この値を簿記では損益分岐点と名付けられています。
結局、損益分岐点がわかったところでどうなるの?
損益分岐点が理解できるとあなたの努力の改善点がどこにあるか等を振り返ることができます。前章の計算から損益分岐点がラーメン1000杯であったとします。
例えば、1カ月の営業稼働日を20日とします。これを先ほどの式で計算すると「1日50杯売れば目標を達成するできる」と詳細な短期目標を設定することが可能です。
もちろん商売は儲けることを優先としています。そのために損益分岐点を用いた利益改善策として「1日のラーメンの売り上げノルマを55杯に増やすぞ」と考えれます。
また、「もう少し家賃を下げてもらうように交渉して固定費を下げるぞ」など、具体的な経営戦略を練ることができるようになります。
明確な短期の目標ができることによって社員のモチベーションや果てしなく見える道のりを一歩ずつ進んでいる実感ができるはずです。
有名なイチロー選手も「大きな目標を達成するためには小さなこと(目標)を積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道である」と言われています。
このように、どんな偉人も大きなゴール達成のために具体的な数字を日々算出しこつこつ積み上げる必要があると教えられます。
そして、その過程の中で失敗、改善、継続することで、大きな夢に少しずつ近づくことができるのです。今回の話ではお金持ちになるという夢へのカウントダウンとして役に立つのが損益分岐点なのです。
まとめ
- 簿記とは帳簿記入のことで、知識が身に着くとあなたの資産が増やすことに役立つ
- 損益分岐点とは収入と支出がプラスマイナスゼロの時点のことである
- 損益分岐点の公式は固定費÷(1-変動費率)で求めることができる
- 損益分岐点を知れば短期の売り上げ目標等が明確化し経営戦略を建てやすい
- 簿記と損益分岐点を理解することはお金持ちになる夢に近づく
今日からさっそく本屋に行って簿記の本を手に取ってみましょう。あなたの店のお金の出入りを確かめ資産を増やす努力をしてみましょう。
またまだ起業をされていない皆さんはいつか自分が起業した日をイメージして近くの食事処の料金やお客入り状況、家賃を想像して計算してみましょう。
あなたの生活周囲の未来状況が読める可能性もあり面白く感じてくると思います。そして将来あなた自身のビジネスに展開できることと思います。