仕事をするうえで3Kを聞いた事がある人は多いはずです。
「キツイ」「汚い」「きけん」の頭文字の「K」からできた言葉で大変で避けたい仕事でもありますね。
しかしそんな「キツイ」「汚い」「きけん」な環境で働く人も多いです。
実際にはどんな仕事が3Kと言われているのか、IT化が進む世の中で本当に3Kな仕事は必要なのか?そんな仕事を選ばないに3Kの今と昔の違いを紹介するので最後まで一緒に見ていきましょう。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E6%89%8B-%E6%8C%87-%E7%9A%AE%E8%86%9A-%E3%83%86%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3-%E4%BA%BA-3588162/)
3Kの由来は?
3Kが「キツイ」「汚い」「きけん」だということはわかりましたが何故そのように言われるようになったのでしょうか。
元々はブルーカラー(blue-collar)とホワイトカラー(white-collar)という言葉があります。
このカラーとは色のカラー(color)ではなく襟のカラー(collar)を表していてブルーカラーは肉体労働を特徴として表した言葉で労働環境がキツイ、汚い、危険から3Kという言葉で表わされるようになりました。
因みにホワイトカラーとは事務職やITなどの頭を使う仕事になりブルーカラーと比べると学歴を必要とされています。
3Kの仕事の種類
3Kの仕事の種類はどの様な仕事があるのかご紹介していきます。
・建設関係
建設関係は3Kが全て当てはまっている代表的な仕事で大工、土方、インフラ整備などあり天気関係なく厳しい環境で働き少しの気のゆるみがケガにつながる大変な仕事です。
・トラックの運転手
特に長距離トラック運転手は時間に追われ眠くなる夜中に移動し天候や交通状況によっては大きく迂回して目的地まで行きます。
荷物の積みおろしも手作業で行うこともあり体力面でも厳しいところもあります。
・医療関係
医療関係は命を守る大切な仕事ですが、少しのミスが命取りになる大変で危険と隣合せで朝、夜関係なく体力面に厳しい環境にある仕事で人を相手にするので精神面でもタフさが必要とされます。
3Kの仕事を選んではいけない理由
IT化が進み働き方改革関連法が施工され、一部の企業は働きやすく改善されたかもしれませんが、まだ何も変わらないという企業も多いです。
しかし2008年をピークに人口が減り始め、2055年には人口が1億人を切ると予測されており、今の31歳の人が65歳になり定年退職を迎え働く人口も少なくなります。
人口が減ると経済も弱くなり給料が下がってしまい、ますます3Kのような仕事は人手が足りなくなっていくのです。
更に厳しい労働環境になる可能性が高く、その厳しい環境により段々と疲労が蓄積されて少しの気の緩みからケガに繋がります。
常に神経を張り巡らせるストレスで精神的な障害にもなり、心身ともに壊してまう可能性があるので3Kの仕事を選んではいけません。
3Kの仕事を選ばない為に
仕事を選ぶとき何を基準に選びますか?給料や休み、従業員数など参考にするところは色々ありますが特に「自分がやりたい」で仕事を選ぶ事はとても大事で有効と言えるでしょう。
自分がやりたい仕事を選ぶ事により「キツイけど楽しい」「キツイけど充実感がある」と力を与えてくれて厳しい環境でも乗り越えることが出来ます。
もしやりたいことが無ければ興味あることを選ぶのも良く、興味の延長が得意分野になり人より優れたスキルを身に付け誇りをもって仕事をすることが出来るので自信につながります。
それでも3Kの仕事が重要な理由
「キツイ」「汚い」「きけん」の厳しい労働環境の3Kですが建設関係は日本のインフラを、トラック運転手は日本の物流を、医療介護は人の命を、清掃は日本の環境を支えてくれています。
他にも厳しい労働環境で働く仕事はありますが、今の日本を創っていると言ってもいいくらい重要な仕事です。
少し前から建設関係は国土交通省と日本経団連が新しい3K「給料」「休日」「希望」といった人材確保を目的として提唱しています。
この様に厳しい労働環境の仕事は少しずつではありますが変わりつつあり重要度が再認識されてきています。そんな重要な3Kですが最近では3Kに代わる「新3K」と言われる言葉があるので見ていきましょう。
新3Kとは
昔から言われてきた「キツイ」「汚い」「きけん」の3Kがありますが最近の3Kは少し内容が違ってきています。
「キツイ」「帰れない」「給料が安い」の3Kで新3Kとも呼ばれています。これにプラスで厳しいや休日が少ないなど4Kにも5KにもなるようなKがあります。
実際どの様な仕事が新3Kに当てはまりやすいのかというとIT業界が当てはまりますが、あまりイメージつきにくいですよね。
朝少し遅めに出勤してきて定時になったら帰宅して、休日もしっかりと取れるように思えましたが実は違ったのかもしれません。3Kとは関係なかったホワイトワーカーのIT企業ですが新3Kになぜ当てはまるのかをみていきます。
今のIT企業とは
今や当たり前のIT企業で、稼げるやモテるなど、これからもますます需要がある仕事でブルーワーカーとは違い肉体労働ではないので体力面でも楽な仕事だと認識している人も多いのではないでしょうか。
しかし、IT企業は先ほど紹介した「キツイ」「帰れない」「給料が安い」という厳しい労働環境があり精神的にも大変でストレスを受けやすい企業もあります。
昔は3Kと言えばブルーワーカーの代名詞でしたがホワイトワーカーの新3KというIT企業を表した言葉も出来ました。
体力面でもそうですが、精神面で厳しい労働環境と戦っています。少しずつ改善はされてきてはいますが、まだ問題を抱えている企業もあるので少しでも早く改善して欲しいですね。
まとめ
以上3Kの仕事について紹介させて頂きました。
昔から言われている3Kはブルーワーカーのことを言い肉体労働について言われている仕事で「キツイ」「汚い」「きけん」という状況の中で長く働くには厳しい環境で人手が足りない状況です。
今も人手は足りていませんが働き方改革などにより少しずつは改善されてきてはいますが、なかなか実感できません。
近年では3Kに代わりに新3KでIT企業などのホワイトワーカーに対しての「キツイ」「帰れない」「給料が安い」が言われています。
とても大変な3Kや新3Kですが、その時代の重要な仕事であることが分かりました。いつかはポジティブな表現として3Kが使われるようにかわってほしいです。