そもそも、ごぼう茶とは?
ごぼう茶とは、ごぼうを細かく切って乾燥させ、焙煎して作られたお茶のことを指します。「茶」とありますが、ごぼう以外には何も入っておらず、ごぼうをささがきにして乾燥させ、フライパンで乾煎りすることで作ることができます。
栄養素の豊富な皮と実の間にある部分を、皮をむかず、かつ土臭さを感じないように美味しく採るために考えられたのが、ごぼうを丸ごと煎じたごぼう茶というわけです。
地をイメージするような味わいと、ごぼうの甘みと香ばしさを感じることができる親しみやすく飲みやすい香りをもっています。近年では、ダイエット効果と若返り効果が注目されており、お金と手間をかけずに健康的に若返りが実現できるということで人気が高まっています。
ごぼう茶の成分
ごぼうにはたくさんのビタミンなどの栄養素と食物繊維が含まれています。今回は特筆すべきごぼう特有の3つの成分をご紹介します。
サポニン
配糖体と呼ばれる物質の一種で、アンチエイジングにつながる抗酸化作用を持っているほか、免疫力の向上に効果があります。ごぼうの皮に多く含まれています。
イヌリン
水溶性食物繊維の一種で、糖の吸収を抑える働きがあります。大腸に住んでいる善玉菌の栄養源となり、活動を活発化させてくれるために、腸内環境の改善につながります。
食後の血糖値の上昇を抑えてくれる効果もあり、さらに余分な水分を排出する効果もあるため、むくみの改善にも効果的です。
ポリフェノール
- 「ポリフェノール」は光合成によってできる植物の色素や苦みの成分の総称です。ごぼうには、強い抗酸化作用のある「タンニン」「クロロゲン酸」「アルクチゲニン」が多く含まれています。
ごぼう茶の効果・効能
ごぼうは元々薬草として中国から日本にもたらされたもの。優れたデトックス効果をはじめ数々の効能があるといわれています。古くは薬用とされてきたごぼう。抽出液であるごぼう茶もまた、数多くの効能があるとされています。
免疫力を高める
ごぼう茶に含まれるサポニンには免疫機能を活性化することで、体内に侵入したさまざまな菌を撃退する力を高めてくれます。また、身体を温める効能もあり、解熱・発汗効果もあるため、風邪をひいた後に飲むのもおすすめです。
生のごぼうよりも、乾燥・焙煎したごぼうのほうが効力が高いとされており、風邪予防・治療にごぼう茶はうってつけというわけです。
腸内環境を改善する
ごぼう茶に含まれる食物繊維の一種「イヌリン」には、腸内環境を整える効果があり、便通の改善が期待できます。 また、ごぼうには善玉菌の食べ物となるオリゴ糖が含まれており、善玉菌を増やし悪玉菌を抑える効果もあります。
肩こり・冷え性の改善
ごぼう茶に含まれる「サポニン」は血流をよくする効果があります。そのため、肩こりや冷え性の改善につながります。 身体をあたためる効果があるのは嬉しいことですね!
脳卒中・心臓病の予防につながる
ごぼう茶に含まれるサポニンは、血管をきれいにして血液をサラサラにする効果があります。 動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの血管にかかわる疾患を予防することができます。
がんの予防につながる
ごぼう茶を飲むことにより、大腸がんの危険因子である「二次胆汁酸」の分泌が減少することが明らかになっています。 サポニンには傷ついた細胞を修復させる働きがあるため、がん細胞の発生を抑えることができます。
美肌効果もある
ごぼう茶に含まれるサポニンにはコレステロールや脂肪を吸着するはたらきがあるため、皮脂の過剰な分泌を防ぐ効果があります。毛穴の汚れが目立たなくなり、肌がきめ細かく見えるようになるといわれています。
アンチエイジング効果がある
ごぼう茶に含まれるサポニンには強力な抗酸化作用があり、生活習慣病や老化を防ぐ効果が期待できます。 これも生のごぼうよりも、加熱したごぼうの方が効力が高いんです。
ごぼう茶にはダイエットにも効果がある!
飲むことでたくさんのメリットを得ることができるごぼう茶ですが、上に書いたもの以外にも目を引くのがダイエット効果です。ごぼう茶ダイエットは健康なダイエットの一つとして注目されています。
- ごぼう茶に含まれるサポニンは脂肪やコレステロールを分解、吸収を抑えてくれます。イヌリンは糖の吸収を抑え、余分な水分を排出して全身のむくみを解消してくれるというわけです。
これらの効果はごぼう茶を食事中に飲むとしっかりと実感できるので、食事と一緒に摂るのがおすすめです。 便秘の方は朝の一杯にごぼう茶を飲むのもよいですよ!