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ダイエット検定って何?
「ダイエット検定」とは、日本ダイエット健康協会が作った民間資格です。
ダイエット検定では、正しい健康知識を広め、日本国民の健康の維持・向上に貢献することを目的にしています。
数々のダイエットがありますが、その信ぴょう性や効果などにはやや疑問が残るものばかり。紛らわしい情報に惑わされず、より健康な身体を作るために正しい知識をつけよう!ということです。
ダイエット検定には2級、1級、ダイエットインストラクターと段階があり、それぞれできることが異なります。まず2級では、自分が知識をつけること、友人や家族へのアドバイスができるようになります。1級では、職業として資格を使うことができたり、カウンセリングを行うことができたりします。インストラクターになると日本ダイエット健康協会が認定するスクールを開講したり、講師を務めたりすることができるようになります。
資格を持つメリット
ダイエットの正しい知識をつけたとして、資格を取る必要があるの?と思うかもしれません。
確かに、この検定を受けたからといって何かの職業に着けるということはありません。しかし、もともとのお仕事に付加価値をつけることはできます。実際に、以下のような方々が受検し、仕事に生かしているそうです。
・インストラクター・トレーナー・エステティシャン・調理師・食材販売会社・健康器具販売会社 などなど…
履歴書の資格欄に記載することもできるそうです。
たしかに、通っているジムのインストラクターさんがこの資格を持っていたら、ちょっと信頼してダイエットを任せられそうじゃないですか?
もちろん、自分自身のために勉強し、知識をつけ、ダイエットを成功させることも大事なメリットの1つです。
受検資格は?
主に社会人を対象者としています。
しかし年齢制限に関する記載はないので、勉強さえできれば誰でも受検可能です。
2級を持っていないと1級を受けられないということはなく、併願が可能です。
しかし、もし併願で受けて2級が落ちてしまい、1級だけ合格した場合、1級の合格もはく奪されてしまうので注意が必要です。2級は絶対に合格する!という自信がある場合だけ併願したほうが良いでしょう。
受検勉強は大変?
2級、1級の内容をそれぞれ見てみましょう。
ダイエット検定の問題の形式は、
・○×問題
・1~4の中から選択
・計算問題
・記述式
・穴埋め
の5種類です。勉強には協会が出しているテキストを使用します。このテキストからほとんど出題されているとのことです。
2級では、
・ダイエットとは
・ダイエットについての基本的な知識
・体脂肪について
・カロリーと栄養素
・代謝
・リバウンド
・インシュリンとGI値についての基本的知識
・運動とダイエット方法論
についての内容が出題されます。細かいところを突いてくるような問題もあるので、ちゃんとテキストを読み込む必要があります。もともと知識として知っていることも多いので、そこまで難しいわけではなさそうです。
実際の過去問を見てみましょう。
Q.dietという英語としての本来の意味・使用法について正しくない記述を1つ選びなさい。
①古代ギリシャ語の「生活様式」が語源であるとの説が有力である。
②国会、議会という意味を持つ。
③日本で意味するところの”減量・やせる”という意味でも使われる。
④日本で一般的に使われる”ダイエット”を意味する正確な英語表現は、”Weight Loss”が正しい表現である。
Q.内臓脂肪についての正しい記述を1つ選びなさい。
①内臓脂肪は、皮下脂肪より消費されやすいといわれる。
②内臓脂肪はお腹の皮膚の真下についている場合も多く、指でつかめることもある。
③一般的に、小腸の周辺につく脂肪は内臓脂肪とはいわない。
④一般的に、内臓脂肪は女性につきやすく、男性にはつきにくい。
1級では、
・ダイエットと栄養素
・サプリメントについて
・体脂肪と肥満、疾病のリスク
・GI値と内分泌系の基本知識
・神経と食欲の関係
・運動と筋肉と代謝
についての内容が出題されます。2級に比べてより細かく知識が必要になるので、時間をかけてテキストを読んだほうが良さそうです。ここまでくると、ダイエットについてアドバイスできるだけの知識を身につけることができます。
実際の過去問題はこちらです。
Q.次の内から正しいものを1つ選びなさい。
①自律神経は、意識的に筋肉などを働かせる神経である。
②自律神経には、交感神経と抹消神経の2種類がある。
③交感神経を昼間に効率よく働かせる事が、ダイエットの秘訣だ。
④副交感神経は、エネルギーの発散を促進する。
Q.次のうちから各食品群でGI値が最も高いものと低いものの組み合わせとして、正しくないものを1つ選びなさい。
①米類で、GI値が最も高いものがもち米、低いものが五穀米。
②めん類で、GI値が最も高いものがうどん、低いものが春雨。
③パン類で、GI値が最も高いものがあんぱん、低いものがライ麦パン。
④糖類で、GI値が最も高いものがメープルシロップ、低いものが上白糖。
テキストは、2級108ページ2200円、1級120ページ2200円で販売されています。日本ダイエット健康協会のサイトから購入すると過去問が付いてくるので、できれば過去問まで解いておきましょう。
80パーセント以上の正答で合格することができます。
合格率は、2級80%、1級65%です。
どこで受検できるの?
年3回、3月 7月 11月 に試験を実施しています。(新型コロナウイルスでの影響もありますので、詳しくは協会のHPをご覧ください。)
全国12箇所で開催しており、東京、大阪、北海道、新潟、仙台、愛知、京都、広島、鳥取、高知、福岡、熊本で受検することができます。
受検料は2級6000円、1級7000円 です。
ダイエットインストラクターって?
2級、1級の資格を取得すると、ダイエットインストラクターの講座を受けることができます。
ダイエットインストラクターとは、いわばダイエットのプロフェッショナルです。運動、食事、メンタルなどの多方面からアプローチし、「健康的なダイエット」を行うことを目指します。
ダイエットインストラクターになるには
ダイエット検定1級を取得しており、協会の会員になることが条件です。講習を受け、2日間の座学を受けた後、1か月後の試験と課題提出をクリアした方が認定されます。
勉強内容は、
・ダイエットの理論
・アルコールと間食
・運動と活動
・ダイエットの誤解
・脂肪について
となっています。講習料は37,000円で、別途受験料として5600円が必要になります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ダイエットとはただ痩せることだけではなく、健康的な体を作ることを指します。無理なダイエットで体調を崩したり、メンタルをやられてしまったり…数々の失敗がある方は、ご自身のためにも一度正しい知識をつけることが成功の秘訣かもしれません。健康な体を作り、感染症に負けない毎日を送りましょう!