【MA-MA-KE!】ソウル歌手「塚本タカセ」ってどんな人?ままけって何?

MA-MA-KE!(ままけ!)

HARA-IPPE-KE!(はらいっぺけ!)

この歌がラジオから聞こえてきた時は衝撃を受けました。「なんて良い曲なんだ…!」驚きと同時に思わず笑みが溢れてしまうほどのキャッチーなメロディーに、聞き慣れた秋田訛りの歌詞が耳に残ります

そして何よりも力強く、落ち着いていて伸びやかな歌声が私の鼓膜と心に響きました。一体誰が歌っているんだろう?それにこの歌声、何故だか聞いたことがある様な気が…

今回はこの曲「MAMAKE」と、それを歌う「塚本タカセ」さんについてご紹介したいと思います!秋田県民でない方のために、歌詞の訛り(方言)も翻訳してご紹介!

「MAMAKE」という曲

まずは是非こちらで聴いてみてください!

「ままけ」がまるで魔法の言葉のように、家族の愛を感じる素敵な曲になっています

跳ねるリズムだけど少し落ち着いたピアノの伴奏と、塚本タカセさんの力強い歌声がとても聴きやすく、ポップなメロディーにキャッチーなフレーズで思わず聞き入ってしまう魅力があります。

歌詞のエピソードには共感する方も多いのではないでしょうか?。特に私のような秋田出身の人には、甘い玉子焼きに最初に手が伸びる〜なんてのは「実家あるある」なのでは。

塚本タカセさんについて

出身と年齢

塚本タカセさん(以下、タカセさん)は秋田県能代市二ツ井町出身の男性ソウルシンガーであり、1986年1月16日生まれの現在34歳。

「ゴスペル、ソウル、ブルースを歌うことでルーツ・ミュージックを追求し、オリジナル曲をバンドスタイルやソロで展開している(サイト”行動人”より)」という彼は非常にストイックな人物である印象を受けます。

音楽的趣向

10代の頃はロックギターに傾向していたというタカセさん。ギターへの愛とこだわりが強いのはもちろん、技術も素晴らしい腕の持ち主です。

幼い頃から母親の影響でソウルミュージックを聴いていたということもあり、国際教養大学に入学後、ブラックミュージックの歴史を学ぶ中でゴスペルに出会い歌う喜びに目覚めたとのこと。

出身大学

ちなみにこの国際教養大学とは就職率100%と言われる程の国内有数のエリート大であり、その偏差値はなんと脅威の67.5(2021年度偏差値)というから目玉が飛び出ます。

グローバルを掲げた学風で、県内外の他、海外からも多くの学生が在籍する多国籍大学です。

大学卒業後

2014年には歌修行のため単身ニューヨークに渡ったタカセさんですが、黒人教会のゴスペルクワイヤ(ゴスペルを歌う集団、チームのこと)ではリードシンガーを務めます。

これほどの実力と歌声、そして歌うことへの愛を兼ね備えたタカセさんが凄過ぎる…!

主な活動

現在では上京して東京都在住。

王道のソウルシンガーとして都内で活動する他、オリジナル曲の作成・発表や月に一度地元のゴスペルチーム「三種ゴスペル」とオンラインレッスンを行うなどの活動をしています。

自主レーベル

学生時代からの友人3人で自主レーベル「Cut Stone Records」を立ち上げ、音楽の配信や企画を積極的に行なっています。

レーベル名はタカセさんの地元の「切石」という地名に由来しています。

オリジナル曲

  • 2017年 first album「GOLD」
  • 2019年 シングル「軽トラでゆこう」
  • 2020年 🆕シングル「MAMAKE」

「軽トラでゆこう」は秋田スズキのCMにも起用されており、県民なら誰もが知っている曲なんです。だからMAMAKEを聴いた時に知っている声だと思ったんですね!

「MAMAKE」の魅力

ままけって何?

そもそも「ままけ」とは「まま(ご飯)」「け(食べなさい)」という意味の言葉なんです。決して命令のようなニュアンスではなく、直訳すると「ご飯を食べてくださいね」という優しさの込められた言葉になります。

地元の方言なので普通に使っていましたが、改めて考えると「ままけ」という3文字に「ご飯を食べてくださいね」の11文字が集約されている驚愕の事実。恐ろしや秋田訛り。

歌詞の方言

わだばこのうだっこ聴いでればまんづ意味わがるばって、おめがだだばなもわがらねぇべ?わがってもわんつかだべし、わが教えでやっがらよ、安心せ?

(私ならこの歌を聴いてればとりあえず意味は分かりますが、読者の方はなにも分かりませんよね?分かっても少しでしょうし、私が教えてあげるので、安心してくださいね?)

サビの歌詞

MA-MA-KE! KE! HARA-IPPE KE! MA-MA-KE! KE! HARA-IPPE KE! 田舎の合言葉 家族の愛の言葉

出典:YouTubeチャンネル概要欄より

先に初心者向けのサビから翻訳します。MAMAKE(ままけ)は前述の通り、「ご飯を食べてくださいね」。HARA IPPE(はらいっぺ)で「お腹いっぱい」です。

子供の頃の台所に立つ母親を思い浮かべながら、「ご飯をお腹いっぱい食べなさいね」という母親からの愛を思い出す歌詞なんですね。

一番の歌詞

母さん 教えてよ 味噌汁の出汁は何? 自炊も慣れたけど 同じように作れない 素朴でやさしくて 今思えば贅沢 それはおふくろの味 甘めの卵焼きに とりあえず最初に箸が伸びるのがお決まりで この家でずっと 食べて来たのは愛情 じっちゃばっちゃとっちゃかっちゃあんちゃねっちゃ Yeah !!

出典:YouTubeチャンネル概要欄より

一番の歌詞についてはほとんどが標準語なので問題ないですね。なので「余裕余裕〜」と思っていたらサビ入り直前、怒涛のじっちゃばっちゃコールが始まります。長いので以下G(じっちゃ)B(ばっちゃ)C(コール)とします。

このGBC、ニュアンスで分かりそうなものですがそれぞれ家族のことを呼んでいます。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんを秋田訛りで非常にポップに歌い上げているのがGBCなのです。

GBCの跳ねるようなリズムこそ、この曲の隠れた名メロディーだと私は確信しています。そりゃ思わず直後にYeah!!と叫んでしまいますよ。凄いぞGBC!

二番の歌詞

母さん 届いたよ 仕送りの荷物は愛 愛 開けるよ宝箱 香るのはババのガッコ 「貯金をしなさい」 と 手紙添えられ 裏の畑で 採れたキャベツと お隣 からの トマトナスキュウリ ダンボールにぎゅっと 詰め込まれた愛情 じっちゃばっちゃとっちゃかっちゃあんちゃねっちゃ Yeah !!

出典:YouTubeチャンネル概要欄より

二番もほとんど標準語ですし、お馴染みのGBCも皆さんに覚えていただけたかと思います。

1箇所だけ「ババのガッコ」が気になりますよね?「ババ」はおばあちゃんのことです。ババ抜きとか言いますよね。では「ガッコ」は?学校ではありませんよ。

ガッコとは秋田訛りで「大根」のことを言います。しかし歌詞ではおそらく「いぶりがっこ」のことを指しているでしょう。香ってきたのは、きっと燻製特有の良い香り…

秋田県の特産品「いぶりがっこ」を知っているでしょうか?これは「燻(いぶ)した大根」という意味です。実際はたくあんを燻したものになります。ババが燻してくれたいぶりがっこ、すったげうめぇぞ。

ラストサビ前の歌詞

それはおふくろの味 頬張れば急に訛り 方言慣れてない 君にもつい「ままけ!」 今も目を閉じればそこに 食卓を囲むのは じっちゃばっちゃとっちゃかっちゃあんちゃねっちゃ Yeah !!

出典:YouTubeチャンネル概要欄より

幼い我が子がご飯を口いっぱいに頬張る様子を見て、思わずお母さんが「もっといっぱい食べて食べて」と言いたくなる。「ままけ!」と思わず言ってしまう。そんな日常の風景が思い浮かぶ素敵な歌詞ですね。

そして安定のGBC!!!Yeah!!!

最後に

いかがだったでしょうか?曲「MAMAKE」の魅力はもちろんのこと、タカセさんの魅力も私の精一杯の執筆で幾らかは伝えられたかなと思います。

本当に素敵な曲ですので、家族と聞いてみるのもいいでしょう。会話が広がるかも。今のご時世、なかなか帰省は出来ませんが家族へ電話で声だけでも聞かせてあげてくださいね。

親へ、家族へ、ありがとうの気持ちを思い出すきっかけになれたら幸いです。