夏は日射量が多く日照時間の長い、植物を育てるにはぴったりの季節です。栄養価の高い夏の野菜は夏バテの予防にも役立ちます。なにより、1から自分で育てた野菜の美味しさは格別でしょう。
今年の夏こそ庭や畑を借りて、家庭菜園を作ってみましょう。この記事では初心者でも作りやすい、熱さに強い丈夫な野菜を紹介します。素敵な家庭菜園ライフの参考にしてください!
(トップ画像引用:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%88-%E9%87%8E%E8%8F%9C-%E9%A3%9F%E5%93%81-%E6%96%B0%E9%AE%AE%E3%81%AA-498721/)
リコピンたっぷり!トマト
夏の家庭菜園の代名詞であるトマト。夏になるとホームセンターなどにたくさんの苗が並びますよね。代名詞となるだけあって非常に育てやすく、初心者でも簡単に栽培することができます。
アンデス山脈が原産の野菜であり、乾燥に非常に強い植物となっています。また、やせた土地でもよく育つ強さを持ち合わせています。近年の品種改良の結果、実の付きが良い品種が生まれておりプランターでも上手に育てると60~70個ほどの実をつけます。
トマトの種まき
種から育てる場合はポッドを用いて苗まで育てます。土に1㎝ほどの穴をあけて種を播き、発芽するまで水を切らさないようにしましょう。発芽するまで5~10日ほどかかります。
トマトの植え替え(苗から育てる場合はここから)
種まきから2か月ほどたつと、植え替えに適した苗になります。本葉が8~9枚になったら植え替えの時期です。ホームセンターに並べられる苗はこの段階になったものが多いので、そのまま植えましょう。葉が少ない段階で植えてしまうと、実付きが悪くなってしまいますので注意が必要です。
植え替える場所には2週間前からあらかじめ、たい肥と有機肥料・化成肥料をすき込んでおきましょう。株間は45㎝空けましょう。プランターに植える場合は底が30㎝ほどある深いものを用いてください。
この時期から、わき目が生えるようになります。一番最初についたわき目だけを残して育てることで収穫量を増やす「2本立ち」という育て方もありますが、初心者はわき目をすべて摘み取る「1本立ち」がおすすめです。
ある程度育ったら支柱を立てる必要があります。根を傷つけないように支柱を立て、ひもを使ってゆとりをもって固定しましょう。倒れてから少し経つと、取り返しがつかなくなります。株が倒れてしまうと実が割れ、収穫ができなくなるので注意してください。
- 乾燥に強い
- 手間がかからない
- 収穫量が多い
- 支柱が必要
夏の栄養補給に!枝豆
ビールのおつまみとして思い浮かぶ枝豆。家庭菜園としても簡単に作ることができます。病気に強く、手入れの少なさから初心者にもおすすめの野菜となっています。
豆類は根に根粒菌という菌を住まわせて共生します。根は根粒菌に有機物を与え、根粒菌は窒素を周囲にもたらしてくれます。そのため、豆類が植えられていたところは少し窒素が多い土にすることができます。
花がついてからさやができるまでに乾燥が続くと実が充実しなくなるため、注意が必要です。また、害虫の被害を受けやすいため防虫ネットなどの対策は必須になるでしょう。
- 2か月ほどで収穫できる
- 暑さ・病気に強い
- 害虫の被害を受けやすい
枝豆の種まき
枝豆は種から育てるのが主流です。直まきかポットに播きます。2~3㎝の深さの穴をあけて種を播きましょう。ポットの場合、初生葉と呼ばれる最初の2枚の本葉が生えたら植え替え時となります。
枝豆は種を3~4粒ほどまき、発育の良い2本を残す「2本立ち」がおすすめです。種まきから7日ほどで発芽します。
枝豆の育て方
植え替える場所には2週間前からあらかじめ、たい肥と有機肥料・化成肥料をすき込んでおきましょう。株間は30㎝空けましょう。多湿を嫌うため、水は少量を何回かに分けてやるとよいですよ!
カメムシやメイガの被害を受けやすく、植え替えたら防虫ネットは必須です。風の強い期間は支柱を立てて固定してください。
きゅうり
緑の果実が特徴的な夏野菜であるきゅうり。水分量が多く、食べると体を冷やしてくれます。味噌やマヨネーズをつけて食べるとおいしいですよね。とれたてはさらに絶品ですよ!
つるが伸びるため、うまく誘引する必要があります。しっかりと株間を確保して、上手に育てましょう!
きゅうりの種まき
種から育てる場合はポッドを用いて苗まで育てます。土に1㎝ほどの穴をあけて種を播き、発芽するまで水を切らさないようにしましょう。発芽するまで5~10日ほどかかります。
きゅうりの植え替え
植え替える場所には2週間前からあらかじめ、たい肥と有機肥料・化成肥料をすき込んでおきましょう。株間は45㎝空けましょう。プランターに植える場合は底が30㎝ほどある深いものを用いてください。
ある程度大きくなったら支柱ときゅうりネットを用いて縦に誘引します。
おわりに
家庭菜園はコスパもよく、普段口にしているものがどのようにして作られていたのかを観察できる素晴らしい趣味です。
ぜひ、今年の夏から家庭菜園を始めてみてください!