あなたは、今の職場に満足していますか?仕事の内容も勿論大切ですが、それ以上に職場への満足度に影響するのが「職場での人間関係」。
良好な人間関係は仕事のやる気を高めますが、上司や先輩など、職場で頻繁に関わる人との関係に問題があると、「仕事のやる気が出ない…」「会社に行きたくない…」といった気持ちにもなってしまいがちです。
そこでこの記事では、「職場での人間関係がしんどい」と感じている人のために、その問題となっている相手ごとの対処方法を紹介します。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E5%BC%95%E6%95%B0-%E7%AB%B6%E5%90%88-%E8%AB%96%E4%BA%89-%E7%B4%9B%E4%BA%89-238529/)
パターン①『上司との人間関係がしんどい』場合
仕事を行うにあたって大変重要になってくる存在の一人、それは『上司』です。仕事の指示を行うだけでなく、あなたが行った仕事の成果を確認するのも上司の役割です。
時には上司からの印象があなたの評価に繋がることもあるため、上司とは良好な関係を築いておきたいですよね。しかし、必ずしも自分と性格の合う人が上司になるとは限りません。
上司と馬が合わなかったり、うまくコミュニケーションが取れなかったりする場合はどうすればよいのでしょうか。
対策① 上司の立場に立って考える
考えてみてください。例えば、あなたが仕事を任されたとします。経験や年次を考えると少し難しいと言われた仕事でしたが、あなたは難なくその仕事をこなすことができました。
しかし、上司に完了の旨を報告しようとした矢先、上司から「報告が遅い、何をやっているんだ」とお叱りの声が飛んできました。
こんな時、あなたはどのように考えるでしょうか?「これから報告しようと思っていたのに」と、イライラしてしまうかもしれません。「難しい仕事をやり切ったのに評価されないなんて」という理不尽さを感じる方もいるかもしれませんね。
しかしそこは一呼吸置いて、上司の立場で考えてみてください。難しい仕事を任せた部下から、なんの相談も報告もないという状況は、たとえ実際にあなたがスムーズに仕事を進めていたとしても、不安になりますよね。
上司の立場になって考えると、「最初に報告すべきタイミングを擦り合わせしておく」「仕事の途中段階で、進め方にズレがないか都度確認する」などの行動を取るべきだったということが分かります。
立場が異なると、同じ物事でも見え方は変わってきます。理不尽なことで上司に怒られたと感じたり、上司との意思疎通がうまくいかず悩んだりしている方は、一度上司の視点に立って「部下がどのような行動をしてくれると安心して仕事を進められるか」について考えてみましょう。
パターン② 『同僚との人間関係がしんどい』場合
職場での良好な人間関係を築くにあたって、切っても切り離せないのが同僚との付き合いです。仕事について相談をしたり、ランチや飲み会で仕事の愚痴を言い合ったり、大変な時に励まし合ったり…と、同僚とのコミュニケーションによって仕事が円滑に進んだり、モチベーションアップに繋がったりすることもあります。
一方、同僚と性格が合わないことで仕事中に衝突する、イライラに繋がるなど、生産性が低下してしまう場合もあります。では、そんな『合わない同僚』とはどのように付き合っていけばよいのでしょうか。
対策② あくまでも仕事上の付き合いと割り切る
性格の合わない同僚と、なんとか仲良くしようと頑張りすぎていませんか?会社というのは、さまざまな経歴や価値観を持った人が集まる場所です。そこにいる沢山の人の中に、性格や考え方が合わない人が何人かいても、不思議なことではありません。
そんな人に対しては、「あくまでも仕事上の付き合い」と割り切って、必要最低限のコミュニケーションを取るようにしましょう。合わない人に無理に合わせようとすることはストレスが溜まりますし万が一、衝突してしまった場合は仕事にも悪影響が及びます。
同僚とうまくいかない場合は、関係を改善しようと奮闘する前に「本当にこの人との付き合いが必要か?」という視点で一度考えてみることをお勧めします。
パターン③ 『女性陣との人間関係がしんどい』場合
男性にとっても女性にとっても、女性の仕事仲間との人間関係は大きな悩みになることがあります。ベテランで気の強い、いわゆる『お局様』に振り回されたり、根も葉もない噂を流されて仕事がしにくくなったり…。
ひどい場合は、必要な情報をわざと回してもらえないなど、仕事に支障が出ることもあります。良い関係を築けると頼りになる一方で、敵に回すと厄介な女性陣と、どのように付き合っていけばよいのでしょうか。
対策③ 適切な距離感を見極める
適切な距離感とは、『近すぎず、遠すぎない』距離感のことです。男性に比べ女性は感情を重視する傾向にあり、それが原因で周りの人を『敵か味方か』という目で見るということが起こりがちです。
ここで注意しなければならないのは、誰かの味方になるということは、その人と対立している人にとっては敵になる可能性が高いということです。
社員同士仲良くなるのは良いことですが、特定の相手と仲良くすることで、知らないうちに敵と認定されることがあるということを頭の片隅に置いておきましょう。
一方で、『余計ないざこざに巻き込まれたくない』という理由で距離を取りすぎてしまうのも、女性社員全体に悪い印象を与えてしまうリスクがあります。
挨拶やお礼の言葉を欠かさないなど、ちょっとした『距離を縮める工夫』をしてみましょう。勿論、やりすぎは禁物です。
人間関係がしんどい時は、環境を一新するのも一つの手
ここまで、職場にいる『困った人』との付き合い方を紹介してきましたが、これらは状況に応じて『自分』を変えることで人間関係を円滑にする方法です。
これで人間関係が改善して心が軽くなれば良いのですが、一方で環境に適応するため自分をコントロールしようと頑張りすぎると、逆にストレスが溜まってしまう可能性があります。そんな時は無理に自分を変えようとせず、『環境』を変えてしまうのも有効な手段です。
『環境を変える』とは、具体的にどういうことでしょうか。最も手軽なのは、部署異動など、同じ社内にいながら付き合う人を変える方法です。しかしこれでは、完全に『困った人』から逃れられるとは言えません。
数年後にまた同じ部署になる可能性もゼロではありませんし、異なる部署間で仕事上のやり取りが発生することも珍しくありません。それを考えると、煩わしい今の人間関係から解放されるために最も有効なのは、転職などで今の会社から離れることだと言えるでしょう。
これで「人間関係がしんどい」から解放!仕事選びのコツ
「転職先でも同じように、人間関係のトラブルが起こってしまったらどうしよう…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かにその可能性はゼロではありませんが、就職前にその会社についての情報を収集することでリスクを下げることはできます。
最近の転職サイトでは、募集要項や会社の基本情報に加えて、『社員の年齢層』や『アットホーム度』など、職場の雰囲気が分かるような情報が多数掲載されており、自分に合った雰囲気の会社を選ぶのに役立ちます。
また、実際に働く社員のインタビューが掲載されている求人も多く、そこで働いている人の価値観を事前に知ることもできます。このような情報をうまく利用して、「この会社の雰囲気や風土は自分に合っている」と思えるような会社に転職するようにしましょう。
煩わしい人間関係を極力減らしたいという方は、在宅勤務のできる会社を探したり、いっそのことフリーランスとして働くのも一つの手です。自分の経験やスキルを踏まえて、いろいろな可能性を検討してみると良いでしょう。
人間関係がしんどい時は、『自分を変える方法』と『環境を変える方法』二つの方法があります。自分を変える方法は、すぐに実践できる一方で、相手の立場や性格などを踏まえて関わり方を考えなければならず、ストレスも溜まります。
環境を変える方法は根本的な解決になりますが、その分時間や手間がかかってしまいます。自分のストレス度合いや置かれている状況に応じて、どのような対策を打つかを考えてみましょう。決して無理はしないようにしてくださいね。
まとめ
今回の記事では場面別の人間関係がしんどい時の対処法をご紹介しました。
- 上司との人間関係は上司の立場になって考える
- 同僚との人間関係は仕事上の関係と割りきる
- 女性陣との人間関係は適切な距離感を見極める
- どうしても辛い時は環境を一新するべき
- 人間関係は自分を変える方法と環境を変える方法がある
人間関係を良好に築ける職場はいくらでもあります。また現在は終身雇用もなくなりつつありますので、一つの職場に留まり続ける必要もありません。
人間関係で潰れてしまう前に、まずはここで紹介した対策をぜひ試してみてください。