会社に行くのが憂鬱で毎朝起きるのが辛くはないですか?もしかしたらそれは『働きたくない病』にかかっているのかもしれません。
ここでは働きたくない病の正体とその克服法についてをご紹介していきます。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E7%B5%B6%E6%9C%9B%E7%9A%84%E3%81%A7%E3%81%99-%E6%82%B2%E3%81%97%E3%81%84-2293377/)
「働きたくない病」って、何?
働きたくない病とは学術的な正式病名はありませんが、「仕事に疲れた」「働きたくない」と不満を感じている状態を指します。
人間は、適応力のある生物です。それまでの環境に適応しきっているのに、新たな環境に変わると人は不安を覚えます。しかし、その新たな環境にもまた適応していきます。
いずれ気にならなくなるはずなのに、なかなか不安が消えない、職場に行くのも気が重い。こうして「働きたくない病」になっていきます。
新しい環境に慣れるまでの期間は平均1ヶ月
新たな職場での業務が全く分かっていない場合でも、そこで働く人々の雰囲気が温かく、質問などもしやすいのであれば、業務が分からない事に対しての不安はさほどありません。
いわば環境=人間関係と言えるでしょう。その環境に慣れるまでの平均期間は1ヶ月と言われています。
これはスムーズに人間関係を構築出来ている場合ですので、つまずいてしまうと「慣れ」への見通しが立たず、不安が高まってしまいます。
「働きたくない病」―男性特有の心理
厚生労働省国民生活基礎調査(平成28年度)によれば20代から50代までの男性の悩み・ストレスの上位は圧倒的に「自分の仕事」に関するものとなっています。
その仕事の中でも特に上司や部下との関係性が悩みの原因として挙げられ、一般的にコミュニケーション能力が女性に比べて乏しいと言われる男性も、上手に振舞わなければ上司や部下との関係性は良くなりません。
自分にそれが出来ているのか?という不安は男性特有のものと言えるでしょう。この不安が高まると職場にいる事が辛くなり、「働きたくない病」へと繋がります。
「働きたくない病」―女性特有の心理
職場における女性の悩みは、上司や部下の他にも同僚や職場恋愛など、男性に比べて範囲の広いものになってきます。
女性は情報のアンテナを常に張っているので、自分についての良い噂、悪い噂を耳にする頻度が男性に比べて高い事に加え、「結婚・出産を経て専業主婦になっている友人」のように別のモデルケースが周囲にいる為、自分はこのままで良いのか?
という漠然とした不安が常に頭のどこかにあり、環境の変化がその不安を助長させてしまう事もあります。
「働きたくない病」のきっかけはさまざま
私の知り合いで「職場のトイレが嫌」で会社に行けなくなり「働きたくない病」になったという方がいました。
会社のトイレがとても汚れているので、トイレに出来るだけ行きたくないと思うとお腹の調子は万全にしておかなくては、と常に意識していました。それが不安材料になってしまい働きたくない病にかかってしまったのです。
ですが、今ではその会社も辞めて他の会社に移り、トイレの話は笑い話になっています。聞く人によってはたわいない話でも本人にとっては大問題。
「働きたくない病」かな?と思ったら、人の意見に左右されずに自分の価値観を第一に考える事が大切です。
「働きたくない病」―悪化するとうつに繋がる恐れも
環境になじめないことについて、自分のせいなのではないかと思い詰めると、気持ちの逃げ場がなくなり「うつ」に繋がる恐れもあります。
良い感情も悪い感情も、生じる全ての気持ちは脳によってコントロールされており、この脳が感情を処理しきれなくなると、いわゆる「うつ」状態になると言われています。
ちょっと意外ですが、悪い感情だけではなく、良い感情だとしても、それが脳で処理しきれないと「うつ」に繋がるようです。
それまでと打って変わって、毎日華やかな世界での強い刺激にさらされる…。芸能人の「うつ」などはこの類なのかもしれませんね。
「働きたくない病」になったらずる休みしてしまいましょう!
会社に行きたくない、気分が落ち込む、日曜の夜は月曜からの事を思って眠れない…。「働きたくない病」かな?と思ったら、まずは無理をしないことが大切です。
そして、少し罪悪感が湧くかもしれませんが、会社は思い切ってずる休みしてしまいましょう。ゆっくりと落ち着ける状況を作って、ピンポイントで何が「働きたくない」と思わせているのかを考えてみてください。
考えたくない事かもしれませんが、ここははっきりさせないと対策も浮かびません。「あの人」なのか「忙しい」なのか、はたまた他の原因か。原因を見つけてすぐにでも働きたくない病を完治させましょう!
「働きたくない病」からの卒業
働きたくない病の原因が分かれば、どう対策を取れば良いのかが見えてきます。この時「私のせいだから、私が変わればいいんだ」これは解決ではありません。
あなたは頑張った。ご褒美に居心地の良い別の環境を与えてあげましょう。会社を辞める事が解決に繋がるというのなら辞めましょう。
「働きたくない病」からも会社からも、卒業です。苦労してやっと見つけた会社なのかもしれない。ですが、今、環境が合わないのであれば健やかな未来のために「今」を大切にしましょう。
最後に
さまざまな人達がさまざまな職場でいろんな思いを抱えて働いています。環境になじめないというのは「事象」として起こりうるものなのです。なので、心が壊れるほど思い悩む事はありません。
「働く場所・·働き方は自分が決める」今は、そんな時代ではないでしょうか。もしかしたら「働きたくない病」が新しいキャリアのきっかけになるかもしれませんよ。