四季折々の移ろいの中で生活に彩を加える花は間違いなく、贈り物として素晴らしいチョイス。遊び心あふれる花言葉まで解説できたら完璧ですよね。
しかし、そんな花言葉にもネガティブな意味のものが。送るには適していないかもしれない花を知ることで、花はよりよいプレゼントとなるに違いありません。
この記事ではそんなネガティブな意味を持つ花について紹介していきます。贈り物にはせず、見て楽しむだけにしておきましょう!
(トップ画像引用元:https://pixabay.com/ja/photos/花-紫-美しい-美しさ-729512/)
アサガオ
ヒルガオ科ファルビティス属の一年草。朝に花が咲き、夜にはしおれてしまうことが特徴の夏の代名詞として人気の高い植物ですね。日本人との付き合いは古く、奈良時代には「牽牛子」の名前ですでに遣唐使によって日本にもたらされていました。
熱帯アジアやネパールが原産で、暖かい気候を好みます。かなりの品種が開発されており、赤・紫・桃色を始めとし、青や白の花を見せるものもあります。
花言葉は「はかない恋」。花の咲いていられる時間の短いアサガオにぴったりですね。
お祝い事で送るのはどうかといった感じですが、失恋した友達に送るなどすれば洒落がきいていて風流かもしれませんね。
アジサイ
ユキノシタ科ハイドランジア属の低木。紫や赤、青色が曇り空によく映える梅雨の代名詞ともいえる植物ですね。色とりどりの花弁のように見える部分は実は「がく」で、その中心にある小さな花が本当の花なんです。
花言葉は「移り気」「浮気」「あなたは冷たい」など、あまりいいものではありません…梅雨の薄暗いじめじめしたイメージからきているのかもしれませんね。
そんな花言葉とは裏腹に、適切な剪定をしたり土壌を整えてあげるとしっかりとそれに応えてくれる植物でもあります。愛情をこめて育てましょう。
スカビオーサ
マツムシソウ科スカビオーサ属の越年草。夏に桃、黄、白色の花を咲かせます。冷涼な気候を好み、水はけのよい肥沃な土壌を選ぶとよく育ちます。
スカビオーサという名前はラテン語で疥癬という意味の「sca-bias」に由来し、この種が疥癬に効くと信じられたことに由来します。
花言葉は「失恋」。フラれた友人に「元気出して!」と送った花がこれだったら大惨事です。
ストレプトカーパス
イワタバコ科ストレプトカーパス属の多年草。アフリカやマダガスカル原産の暖かいところを好む花で、紫・赤・青・桃・白色と色は様々。春から夏にかけて美しい花を咲かせます。
ストレプトカーパスの名はギリシア語でねじれたという意味の「streptos」と果実の意味の「karpos」からきており、花の後にできる果実がねじれることに由来します。
花言葉は「ほら吹き」。間違いなくプロポーズの後に差し出す花ではないでしょうね…
バビアナ
アヤメ科バビアナ属の球根類。ホザキアヤメという和名を持つことからわかる通り、アヤメの仲間です。3~5月に青・白・紫紅色の花を咲かせます。
南アフリカ原産で、バビアナという名前は現地のヒヒという意味の言葉。ヒヒが好んでこの球根を食べることから名付けられました。
花言葉は「変わり身が早い」。
過去にとらわれず、次に向かって前進していくのはよいことですが、あまりに恋人をコロコロ変える人に送ると嫌味になってしまうかもしれませんね…
ホウセンカ
ツリフネソウ科ツリフネソウ(インパチェンス)属の一年草。小学校の理科において観察用で栽培されることでもおなじみですね。1596年にヨーロッパに入り、すでに元禄のころには日本の地を踏んでいました。
赤・白・桃・紫など暖色系の品種が多く開発されており、とても色鮮やか。元々インドや中国南部原産で乾燥を好むため、水やりなどの世話が少なくてもしっかり育つのが長所です。
花言葉は「私に触らないで」。種に触れるとはじけ飛ぶことからきているのでしょう。
贈り物とするよりかは、花壇に植えてその美しさを楽しむだけにしておくのが無難ですね。種も多く販売されており、入手は簡単。夏の花として栽培してみてはいかがでしょうか?
ホオズキ
ナス科フィサリス属の一年草で、橙色の果実をつけるのが特徴の植物。夏には白色の花をつけます。一般的に栽培されているのはタンバホオズキという品種です。
東アジア原産の植物であるため、暖かくして育てましょう。日当たりが良く、すこしじめっとした地面をよく好みます。
花言葉は「偽りの恋」。果実の中身が詰まっていないことから来たのでしょうか。
あまりロマンティックなシチュエーションにできそうにありませんね…鉢植えに植えて楽しむのが良いでしょう。種に傷をつけて植えることで発芽率が良くなります。
おわりに
今回の記事ではネガティブな意味の花言葉を紹介しました。「花なんて気にしない!」という方はいいですが、意外と花をもらってその花について調べたときに花言葉が出てきてしまうことは多く、気まずいことになってしまうことも…
花言葉までしっかり調べておくと、花はますます素敵な贈り物になることでしょう!