生活習慣病の広まりによって起こった近年の健康食ブーム。「もう少し食事に緑が欲しいな…」「お弁当に野菜を入れたいな…」日々そんなことを意識する方々も増えていることでしょう。
しかし、定期的に野菜を買いに行くのは非常に面倒。低コストとはいえ、習慣となればお金もかさんでくるでしょう。
なら、育ててしまえばいいじゃないですか!さぁ、庭先でリーフレタスを育てて文字通りサラダを「作」っちゃいましょう!
寄せ植えなど、ガーデニング品種としても人気なレタス。この記事ではそんなレタスの育て方と失敗しないポイントを解説していきます。
- 成長が早く、適温期なら一か月ほどで収穫可能
- あまりスペースを必要とせず、プランターでも育てられる。
- 酸性の土を苦手とする
- 強すぎる日光・乾燥に弱い
- 根が浅く張るため、どちらかというと根腐れしにくい
- 日光が強すぎた
- 乾燥させすぎた
- 虫に食われてしまった
- 土が酸性寄りだった
ステップ1 土づくり
日当たり・風通しの良いところに完熟たい肥をすきこみ、元肥として油かすと化成肥料を入れておきます。ホームセンター等に売っている培養土があれば、それで十分です。
プランターは底が浅いものでも育てることができます。成長すると横にかさばるので、幅が大きいものがあると心強いです。
ここで大切なのが「日当たりが良すぎない」こと。レタスは1日中強すぎる日光に当てられ続けると大きく育たなくなります。目安として、日中の4分の1の時間くらい日陰になるような場所があればベストです。
もし一日中日が当たるような場所に植える場合は、時々目の粗い遮光ネットなどをかけるなどして調節しましょう。
レタスは酸性の土に弱く、使い込まれてphが高くなった土ではうまく育ちません。そのような土を使う場合は苦土石灰を追加ですきこみ、少しアルカリ寄りにしておきましょう。
ステップ2 種まき
リーフレタスは決まったまき方はなく、ばら撒きでOK。大体10㎠に10~15粒くらいを目安に、一か所に固まりすぎないようにまきましょう。
レタスの種は光がある方が発芽しやすい「好光性(こうこうせい)種子」。土は種が風で飛ばない程度に薄くかけましょう。
種をまいたら水流で流れないよう、低い位置から水をたっぷり与えましょう。適温期で約4~5日で非常に小さな芽が出てきますよ!
↑芽はこんな感じ。5㎜ほどの小ささで、目を凝らさなければ見えないほど。発芽したての時はすべてが緑で、しばらくすると品種によってだんだんと色がついてきます。
レタスは乾燥に弱く、根も浅いため乾燥した状態が続くと簡単に弱ってしまいます。土が乾いていたら見逃さずに水やりをしましょう。根元にビニールや敷き藁を敷くことで根元の乾燥を防ぐことができます。
ステップ3 間引き
本葉が2~3枚になったころから、様子を見つつ間引きをしましょう。リーフレタスはある程度込み合っていても育ちますが、周りとの距離が近すぎるととう立ち(上に向かって伸びること)します。とう立ちしても味や生育に問題はないですが、過剰に密集していると通気性が悪くなり、病気や害虫の発生を招いてしまいます。
密集しだしたら適宜、間引きしましょう。この時期から段々とレタスの種類が分かるようになってくるので、種類に偏りがないように間引きすると様々な味を楽しむことができます。
すでに生食することができるので、間引き菜もおいしく食べてあげてくださいね。
レタスは柔らかくて美味しく、虫たちにも大人気。地植えや風通しの悪い状態だと虫がつきます。通年でアブラムシやハモグリバエ、春はアオムシ等がつくので、定期的に葉の内側や裏を見てみましょう。
1,2匹では大した被害は出ませんが、大量発生すると葉を食い荒らされてしまいます。
防虫スプレーや一般的な農薬などは定められた濃度に薄めれば人体にほとんど影響を及ぼしませんが、無農薬栽培を目指すのであれば防虫ネットの利用も検討するといいですよ。
ステップ4 収穫
ある程度育成し、葉が大きく育ったら好きなタイミングで収穫できます。適切な環境で育てることで葉は最大15㎝ほどにもなります。
外側からちぎることによって長く収穫を楽しむことができます。ちぎっても内側からどんどん生えてくるのでワンシーズンくらいは持ちます。古くならないうちに収穫しましょう。
間引きついでに株ごと引き抜くのもアリです。収穫したてのレタスは柔らかく、それでいてシャキシャキとした歯ごたえがありとても美味しいですよ!!
収穫したレタスは繊維をつぶさないよう、ボウルに入れてたっぷりの水で揉み洗いしましょう。
「朝採れレタス」という言葉があるほど、朝収穫したレタスの美味しさはピカイチ。前日のうちに光合成によって作られた養分や、根から吸収した水分がまだ消費されずに残っているため、みずみずしく甘いレタスを味わうことができるのです。朝ご飯やお弁当にプラス一品、緑を追加してみませんか?
寄せ植えをするなら
寄せ植えにしてガーデニングを楽しみたいのなら、ポットに種を播き、ある程度の大きさのある苗まで育ててから植えることをおすすめします。
培養土に品種が偏らないように、かつある程度の間隔を決めながら丁寧に種を播くときれいな苗を作ることができます。ポットは土が少なく、乾燥しやすいので水分量には気を付けましょう。