冬の味覚であるブリ。冬のブリは脂がのっており非常においしいですよね。特に富山湾で獲れるブリは富山湾の王者ともいわれ、富山を代表する特産品ともなっています。寒ブリは高級ブランドとして知られていますね。
高級品で良質なブリは贈答品としても珍重され、かつては戦国大名の前田利家が1595年にブリの塩漬けを太閤豊臣秀吉に献上したともいわれています。
そんな冬のブリを使った美味しい料理が「ブリ大根」。ホカホカのブリに味が染みた大根のコンビネーションはたまりません!今回はブリ大根と料理に使われるブリの紹介、そしてブリ大根を美味しく調理する際に見落としがちなおいしいブリと大根の見極め方と下ごしらえの方法を紹介します!
- ブリ大根とはどのような料理なのか
- 使われているブリとはどのような魚なのか
- 料理に使う美味しいブリと大根の見分け方
- ブリ大根の生臭さを消すために必要な下ごしらえの方法
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(画像引用元:<a href=”https://pixabay.com/ja/users/256417-256417/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=345707″>Melanie Feuerer</a>による<a href=”https://pixabay.com/ja/utm_source=linkattribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=345707″>Pixabay</a>からの画像)
ブリ大根とは?
「ブリ大根」はぶりのアラを大根と共に醤油で煮付けた郷土料理です。全国各地に伝わる郷土料理ですが、一説によると発祥の地は富山とも言われており、富山湾でとれたブリを使って作りはじめられ、昔から庶民の味・家庭の味として親しまれてきました
「ブリ大根」は切身よりも脂ののったアラの部分を使うのが本来の作り方で、価格が安く手に入るために家庭の料理として親しまれてきました。商品価値の低いアラを無駄にしないための生活の知恵ですね。
最近ではアラを使うよりも本来の可食部である切身を使う事も多くなっています。ちなみに、「ぶり大根」はぶりに脂がのった冬の季節に作られるのが一般的なんですよ!寒い時に食べるというイメージはココからきているのですね!
ブリはどんな魚なの?
ブリは成長に応じて何度も名前を変えるため「出世魚」と呼ばれており、稚魚は「モジャユ」、体長20cmになると「コヅクラ」、「ツバイソ」、体長40cmほどで「フクラギ」、体長60cmほどで「ガンド」、「ガンドブリ」、そして体長80cm、体重10kgほどに成長するとようやく「ブリ」と呼ばれるようになります。
成長と共に名前を変えることが成長や出世と共に名を改める戦国時代の武将と重ねられ、昔から出世を呼ぶ縁起物として扱われていました。現在でも縁起物として富山県を中心に贈答品として扱われ、富山県の一部地域では嫁の嫁ぎ先に娘の健康と娘婿の出世を願ってブリを送る風習が残っています。
味も美味しく、ブリは捨てる所がないといわれるほどあらゆる部位が食材となる魚です。「アラ」は「ぶり大根」、「カマ」は塩焼き、「内臓(ふと)」はなますによく使用します。身は刺身やしゃぶしゃぶ、照り焼きやカルパッチョなどに調理することで美味しくいただけます。
ブリ大根を作ろう!おいしいブリと大根の見極め方を紹介!
美味しい料理を作るためには、よい食材を選べるかどうかが肝心。この見出しでおいしいブリと大根を見極めるポイントを確認しましょう!
大根は色が白く、硬く締まっているものを選びましょう。古い大根は変色し、柔らかくなってしまっています。そして根にも注目。大根のひげの根が小さく、均一に並んでいるものは健康に育った証拠であると言われています。
葉がついている大根の場合は、葉の根元が傷んでいないことを確認してくださいね!。傷があるとそこから変色しやすく、すでに味が悪くなってしまっていることがあります。
ぶりの場合は皮をよく見てみましょう。皮が白色だと、それは腹の方の身で脂がのっているはずです。新鮮なものは血合いが鮮やかな赤色になっています。身はつやのあるピンク色のものを選び、濁りのある白や黄色になっているものは避けましょう。
また、ゼラチン質などのうまみのもとがたくさん煮汁に溶け出るためぶり大根はあらで作ると非常に美味しくいただけます。安価であるため、手に入ったらブリ大根として調理してみてください!
生臭さを消すためには?ぶり大根の下ごしらえの方法!
下ごしらえと言っても、その方法は非常に簡単。ぶりの切り身を食べやすい大きさにカットして、ざるに入れて熱湯をかけるだけ!表面が白くなればもう大丈夫です。
あらを使用する場合には、塩を適量かけて10分程度置き、そのあと両面に焼き目をつけましょう。あらは特ににおいが残りやすいため、このひと手間は必須です。
また、ついでに大根も下ごしらえをしましょう。米のとぎ汁で下茹でをすれば大根からアクが抜け、ぶりのうまみや煮汁がしみこみやすくなるんです!こうした下ごしらえにより、臭みがなく、よく味のしみた美味しいぶり大根を作ることができるようになるんですよ!