「自分軸で生きていますか?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?「はい」と自信をもって言える方はどの位いるのでしょう。
今回は自分軸の生き方と他人軸の生き方のそれぞれの特徴や違い、生き方の軸を他人から自分へシフトする方法などをご紹介します。
(トップ画像:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB-%E9%89%84%E9%81%93-%E5%9C%B0%E4%B8%8B-%E9%89%84%E9%81%93%E4%BA%A4%E9%80%9A-4427609/)
自分軸の生き方、他人軸の生き方とは?
「自分軸と他人軸」、最近よく耳にする言葉ですが、はっきりとした言葉の意味や違いについてあいまいな方が多いのではないのでしょうか。
まず自分軸の生き方とは、「自分がどうしたいか、どう思うかを大切にする」ものです。
他の人の目や世間の価値観ではなく、自分の心が本当に欲しているかを問いかけ自分の気持ちに素直に行動します。自分の心を大切にしているとも言えます。
一方で他人軸の生き方とは、「人の基準に従う」ものです。行動や考え方が自分のものなく、世間や周囲の人により変わります。
自分の心の声よりも、世間がどう思うか、損か得かで物事を判断しがちで、ストレスをためやすい傾向にあります。
次の項では5つの質問に答えるだけで、あなたの生き方の軸が分かる簡単なチェックをご紹介します。
5つの質問で簡単診断!あなたはどちらの軸で生きている?
次の中であてはまるものはいくつありますか?
- 買い物は誰かと一緒に行きたい
- 大勢でご飯に行ったときは、誰かが座り始めるまで待つ
- 相手が間違っていると思っても、それを言わない
- 人を肩書きや収入などで判断しがちである
- 「~したい」より、「~すべき」という表現をよくする
YESの数が2個以下だと自分軸、3個だとやや他人軸、4個以上だと他人軸の傾向があります。あなたの答えはいかがでしたか?
他人軸で生きることは悪いこと?
他人軸で生きることは決して悪いことではありません。
特に協調性を大切にする日本では他人軸で生きる人が多く、周りからも気配り上手として評価されるでしょう。ただ、その気配りを相手が喜んでいるうちはあなたも満足していますが、相手の反応が自分の期待しているものと違うものになると、
「せっかくしてあげたのに」と不満に思ってしまうのです。
そうならないためにも、あなたがしようとしていることは「自分が」したいことなのか、相手ではなく自分の気持ちが判断の基準になることが大切なのです。
自分軸で生きると自己中と思われない?自分軸と自己中との違い
自分軸で生きているというと、自己中だと思われてしまうか心配な方もいるかもしれません。でも、自己中とは自分の意志で他の人をコントロールしようとすることです。
自己中の人は「こうしたい!」と思ったことがある場合、「みんなも一緒に動いてくれて当たり前」と考える傾向にあります。
一方で自分軸で生きている人は、自分の価値観を持っていてもそれを人に押し付けることはありません。
「こうしたい!」と思ったことは「自分の行動で実現していこう」という考えのため、自己中の人とは本質的に異なります。
他人軸で生きてきた著者が、アメリカ人との国際結婚で学んでいること
著者の配偶者はアメリカ人です。レストランでステーキを注文するだけでも、焼き方だけでなく、サイドメニューのポテトはフライかマッシュかベイクドかと、幼少期から常に自分で選び意思表示をしてきた彼らにとって、自分軸で生きることは自然なこと。
そんな主人にはよく「君はどうしたい?」「大切なのは人がどう思うかじゃない。」と言われます。
例えば以前、私があるライブに友人を誘おうか迷っていた時、「誘ったら迷惑ではないか、もし断られたらショックだな。」と不安になっていると、「君がその友達と行きたければ誘えばいい。決めるのはその友達。もし返事がNOでも、それはそのライブに一緒に行かないだけ。」と言われ、相手の答えが気になるあまり、行動を起こす前に複雑に考え過ぎている自分に気が付きました。
それからは相手の反応を想像してではなく、「自分がしたいから」行動することを常に心掛けるようにしたところ、たとえ結果がYESでもNOでも、すっきりとした気持ちで受け入れることができるようになっていきました。
今日から始める!私も変われる!自分軸で生きるための3つのステップ
1.今の自分をそのまま受け入れる
できない自分、ダメな自分も自分の愛おしい一部だと思いましょう。まず自分で自分を評価してあげることが、自分軸へ移行するための大きな一歩です。
2.自分の気持ちややりたいことを整理してみる
あなたは最近自分の気持ちと向き合えていますか?
本当は何が好きなのか?やっていて心から楽しいと思えることは何?どういう人生を歩んでいきたいのか?どんなに小さなことでも大丈夫。
思い浮かんだことは紙に書いていくと、気持ちの整理がしやすいのでおすすめです。
3.小さな挑戦と成功を積み重ねる
「今日のランチはみんなと一緒ではなく、自分が行きたいお店に一人で行く」、「週末はずっと見たかった映画を見る」など、今すぐできそうな事から始めましょう。そして達成できたら、「自分にもできる」と自分を褒めるのです。
この体験を繰り返すことで自分で決めることが自然になり、自分の気持ちを優先できるようになるのです。
それでも他人軸の生き方に戻りそうになったときの対処法
自分軸で生きようとしても、すぐに変わるのは難しいことです。
もし他人軸で生きているなと感じても大丈夫。気が付いただけでも、大きな一歩踏み出している証拠です。一人の時間を作る、SNSから離れるなどして自分と向き合い、少しずつ自分の気持ちに意識を向けていきましょう。
また、100%自分軸で生きている人、100%他人軸で生きている人なんていないことも覚えておきましょう。どちらに重きを置いているかの違いなのです。焦らずにゆっくりと変わっていきましょう。
最後に
いかがでしたか。人の評価や気持ちは大切。でもどんなに気にしても、他の人がどう考えているかなんて実際は分からないのです。
だったら一人であれこれ悩んで周囲の反応に一喜一憂するよりも、自分の気持ちを大切にしていくほうが、ずっと楽しい毎日を送れると思いませんか。
あなたの一番の理解者はあなた自身なのです。人が評価をしてくれるのを待ち、それに左右されることなく、まず自分のことは自分で認める、そして自分の機嫌は自分で取る。
一度切りの大切な人生。生き方の軸を自分にし、あなたらしい毎日を過ごしていきましょう。