皆さんはメモを取っているでしょうか。または、メモの本当の力にお気づきでしょうか。
メモをただ「備忘録」として使っているのなら、ナンセンス。メモにはその名のとうり「魔力」と言える力が備わっているのです。
今回はそんなメモの力を書き記した前田裕二さんの著書『メモの魔力』の概要と魅力を紹介します。単純にメモの真価を知りたい方はもちろんのこと、自分が何をしたいかわからない、夢が何かわからない。そんなあなたにもお役立ちするはずです。
著者の前田裕二さんとは?どんな人なの?
この『メモの魔力』の著者こそ、SHOWROOM株式会社の代表取締役社長の前田裕二さんなんです。数々のユニークな発想からくるビジネスやマーケティングだけでなく、若くて二枚目風の甘いマスクが特徴的ですよね!
彼は1987年に東京に生まれ、2010年には早稲田大学の政治経済学部を卒業。その後は外資系投資銀行に入行し、2011年からはニューヨークでエクイティセールス業務に従事するようになりました。2013年には大手の株式会社であるDeNAに入社。2015年にSHOWROOM株式会社を設立して今に至ります。
情報番組「スッキリ」のコメンテーターとしても出演しており、執筆と共に数々のメディアで目にすることができる存在です。
処女作である『人生の勝算』は23万部を超えています。メモの魔力は第二作にあたり、こちらも大きな反響を呼びました。
メモを取ることで得られるスキルの紹介
前田裕二さん曰く、メモを取ることで様々なスキルを手に入れることができるとのこと。著書『メモの魔力』には、以下の5つのスキルが紹介されていました。
- アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
- 情報を素通りしなくなる(情報取得の伝達率向上)
- 相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
- 話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
- 曖昧な感覚や概念を言葉にできる(言語化能力の向上)
アイデアを生み出せるようになる
メモを取るということは、たくさんの情報を意識して頭に入れることができるということ。一つの物事から得る情報量が多くなることによって、アイデアが生み出しやすくなります。
他の4つのスキルを合わせることによって、メモはアイデアを生み出すキーアイテムになります。どんなものからでも効率よく情報を得て、活かすことができるようになる…それによって知的生産性が向上するわけです。
情報を素通りしなくなる
メモを取るには、物事に注目することが必要になります。メモ取りを実践することで、普段は気にしていなかったことに注意を払うようになります。情報を素通りしなくなるんです。
メモの習慣によって「情報を見つける!」という意識が身についている人間は、常にアンテナを張るようにしています。前田さんも本文にて、「きちんとメモをとる習慣を身につけると、自分にとって有用な情報をキャッチするための「アンテナの本数」が増えます。」と語っています。
相手の「より深い話」を聞き出せる
著者である前田さんは「話を聞く態度」にも良い影響を与えると考えています。相手の話をメモに取る時は、電子媒体ではなく、紙媒体のメモを取ることを推奨しているのです。
それは、より深い話を聞き出せるから。自分が話しているとき、相手がメモをとってくれていると、「なんか、真剣に話を聞いてくれてるな」といい印象を与えますよね。
自分の話を熱心に聞いてくれていることを悪く思う人はいません。「普段は話さないけど、こんなことも話しちゃおうかな」と、相手からより深い話を聞き出せる確率がぐんと高まるのです。
このように、「あなたの話から、一つでも多くのことを吸収したい」という姿勢が示せることで実りのある会話が生まれ、メモをすることでより深くまで話を聞けるといえるのです。
話の骨組みがわかるようになる
みなさんは、こんな経験はありませんか?
- 「そういえばこれ、何の会議なんだっけ…?」
- 「今、何の話をしているんだ…?」
- 「なんの話か分からないから、自分の意見が言えないぞ…」
これは、頭の中で話の構造化ができていないから起こる現象。話についていけない・自分で何を伝えたいのかわからなくなってしまい、結局議論で何を話したかわからないで終わってしまう。あるあるですよね。
しかし、話している目的は何か。その目的に向かってどの程度進んでいるかという点をメモに取ることによって、議論の全体像を見ることができるのです。
このように、メモを取ることで話がずれない、なおかつ話題の芯まで話せる生産性の高い議論を行えるのです。
「コレ、なんの会議だったんだ…」ってなる賢者タイム、もう今日で終わりにしちゃいましょうよ!
曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる
普段の生活の中で「やばい」とか「すごい」という曖昧な言葉で終わっていませんか?映画を見て、本を読んで、「すごかったね」「面白かったね」で終わってしまう。現代人あるあるですね。
メモにより、言語化能力が上がります。近年では語彙力の無さが話題となっており、そんな自分を変えたいと思っている人も多いはず。なら、分厚い辞書を買って擦り切れるまで読むよりも、メモを取った方がコスパも時間もなにもかもお得ではありませんか!
「レビューを書くわけじゃないんだから別にいいでしょ!」と思う方もいるはずです。しかし、感受性豊かな人ほど意外な物からアイデアや考え方に影響を受けているものです。
感じたことを単調な言葉で終わらせず、原因を探してメモをする。暇つぶしで見た映画が、本が、雑誌が、あなたの人生を大きく変えてくれるかもしれません。…メモさえあればね。
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