京都の隠れた逸品!あぶり餅とは?味も徹底解説!

抹茶・黒蜜を利用したデザートや八ツ橋、くず餅など様々なスイーツに溢れる京都。近年では需要に合わせてクレープ屋やタピオカ屋などの看板も多く見かけるようになりました。「私が食べたいのはこんなありふれたスイーツではない!」、「需要に媚びない、真の名スイーツが食べたい!」そんなツウなあなたに本日ご紹介するのが隠れた逸品「あぶり餅」です。

そもそもあぶり餅とは?

親指大にちぎった餅にきな粉をまぶし、竹串に刺したものを名前通り炭火で炙ったものです。一般的に甘しょっぱい白味噌のタレをかけて食べます。ガイドブック等で大きく取り上げられることは少なく、もはや載ってないこともしばしば。まさに隠れた名スイーツなのです。

どこで食べられる?

京都市北区の今宮神社や同右京区嵯峨の清凉寺などに名店があります。今宮神社門前にある「かざりや」や「一文字和輔」は古くからある名店で、地元の方々にお馴染みのおやつとして親しまれ、愛されています。

あぶり餅の歴史は?名店「一文字屋和輔」を例に紹介!

今宮神社の門前名物である一文字屋和輔のの創業は長保2年。何と西暦1000年から続いているのです。平安時代に京都に蔓延した疫病や災厄を鎮めるために、一条天皇の手によって、今宮神社が建立されたのと、ほぼ同時期ですね。平安時代から現存し、1000年間以上の営業年数を誇る企業というのは、日本でも数えるほどしかありません。名前だけではない「名店」ですね。創業以来、応仁の乱による飢餓に苦しむ人々に餅を提供したり、千利休がお茶菓子として利用したなどの逸話が残っています。想像しているよりずっと昔から京都の人々に寄り添ってきたお店であり、そのそばにはずっと変わらぬ味を守り続けてきたあぶり餅があったのですね。

「一文字屋和輔」に行ってみた!店はどんな感じ?

いてもたってもいられなくなり、実際にあぶり餅を食べに行きました。車の交通の落ち着いたゆったりとした大通りに1つ、風情がありつつ人々で賑わう店を見つけました。今回訪れた名店「一文字屋和輔」です。トレードマークである黄色の前掛けを身につけたお店の方々が優しく出迎えてくださいました。晴れの日であれば赤い傘も差されており、落ち着いた雰囲気の中にも無理なく映えるお店です。店頭では炭火であぶり餅が炙られており、周囲には白味噌タレの香ばしい香りが漂っています。これは期待!基本はイートインで、店先か奥の座敷かを選ぶことができるようです。今回はいい天気ということもあり店先で頂くことに。

気になるあぶり餅のお値段は?

お値段は1人前13本で500円。なぜキリよく10ではなく13なのかと言うと、割り切れない奇数が縁起がよいとされているから。本数にまでも気を遣う所に京都ならではの和の気配りを感じますね。本数的に多いかな?と感じるかもしれませんが一つ一つがひと口サイズなので大丈夫!食べ応えもありつつリーズナブルで価格面に関しては何も問題ありません。サービスで暖かいお茶もいただけます。もちろんお値段は変わりません。嬉しいおもてなしです。

大本命!あぶり餅のお味はいかに!

さぉ、ついにあぶり餅とのご対面です。小皿に盛られた程よくおこげの付いたお餅から香ばしい香りが漂っています。写真を撮ってからいざ実食・・・・・・・・・!!うまい!!できたてアツアツのお餅は外はカリカリ、中はふわふわで、普段では中々食べられないような食感。甘しょっぱい白味噌のタレは濃すぎずクセがなく、素朴な味わいのお餅やお茶によく合います。ひと口サイズであるため食べやすく、タレがよく絡んで味が物足りないと感じることもありません。竹串も清潔で、安い団子屋によくある「串にタレがついていて手が汚れる」現象も起こりませんでした。

食べた後は今宮神社を散策しよう!

ここまで来て今宮神社に参拝せずに帰るのはもったいない!ということであぶり餅の余韻を楽しみつつ今宮神社へ!ゴミ一つない綺麗な境内は明るく、かつ人の少なさも手伝って神秘的な場所となっていました。よくイメージされるうっそうとした空間ではなく、1つの庭園のようなイメージです。

今宮神社は平安時代に創建され賑わいを見せるも、1150年代当時の不安定な社会情勢におされ徐々に廃れてしまいました。しかし、神仏に対する信仰心が強かった5代将軍徳川綱吉の生母桂昌院(お玉)の再建事業により、現在の活気を取り戻しました。

「玉の輿」の語源の由来の1つとされているのがこの桂昌院(お玉)のエピソードです。もともとは身分の低い八百屋の娘だったお玉が、将軍・徳川家光に見初められ側室となり、大出世したというもの。

そのお玉によって復興した神社ですので、のちに「玉の輿神社」と言われるようになりました。参拝すればお玉の強運にあやかれるかもしれませんね!

おわりに

本日ご紹介しましたあぶり餅を食べて、京都の人々やお玉に想いを馳せていただければなと思います!

今回はここまで!またお会いしましょう!