大人気のガンダムシリーズのモビルスーツ達を100分の1や144分の1のプラモデルで再現する「ガンプラ」。現在に至るまで様々な進化を続け、リアルがどんどん追求されてきました。
本記事のライターもガンプラを日本男児なら一度は作ってみたいと考え、このコロナウイルスによる外出自粛期間を利用してMG(マスターグレード)のRX-78-2「ガンダム」の作成に挑戦してみました。
実際に挑戦してみた経験から、はたして初心者に作り切れるのか。難易度はどうなのか。これらの疑問にお答えします。
そもそもガンプラとは?
ガンプラはガンダムのプラモデルのことであり、バンダイが発売しているプラモデルの中の1種類です。ほとんどが接着剤などを使わずに組み立てることができ、種類によっては手軽に作ることができるのが魅力です。
ガンプラの種類をいくつか紹介します。
HG(ハイグレード)
最も一般的なガンプラのシリーズで、種類が豊富です。スケールは1/144と手のひらサイズ。パーツ数が少なく、2~3時間で完成させることができます。その難易度は小学生でも組もうと思えば組めてしまうほど。価格も1000円~とお手軽で、気軽に購入することができます。
しかしそのクオリティは侮ることなかれ。時代と共に進化しており、他のシリーズと比べても文句なしの稼働域を持っています。複雑なポージングもお手の物で、機体によってはRG・MGを超える名作と呼ばれているものもあります。
RG(リアルグレード)
手のひらサイズにも関わらず、リアリティーをとことん追求したシリーズです。スケールはHGと同じ1/144。価格は2000円前後で、クオリティーを考えるとかなりコスパが良いのではないでしょうか。
リアリティーを追求した結果、パーツ数はかなり多くなりました。細かいため一つ一つのパーツは非常に小さく、難易度は高めの中級者向けシリーズと言えるかもしれません。
また、可動部が固くRGの部品の小ささもありポーズをつけようとすると部品が外れる(ポロリする)など、動かすことが難しいことが課題と言われています。これからの開発に期待ですね!
MG(マスターグレード)
マスターグレードは1/100の大きさであり、リアルかつ迫力を追求したシリーズです。価格は4000前後と高目になるがまさにガンプラといったカッコよさがあります。
内部構造が表現されており、部品も多いですが、RGほど小さくないため以外にも作りやすくなっています。1/144スケールほどではないが、種類が多いのもうれしいですね。
可動はよく動き、大きさもあるが動かしやすくポーズをつけやすいという特徴があります。武器も作りこまれており、ポージングにこだわる人でも満足できるでしょう。
PG(パーフェクトグレード)
パーフェクトグレードはガンプラの最高峰と言われるシリーズ。お値段は1万円前後と非常に高価ですが、その作りこまれようや迫力は段違いとなっています。
当然パーツの数も非常に多いですが、スケールが1/60であるためパーツも非常に大きく、実は組み立てやすいとか。LEDが組み込まれたキットもあり、制作の幅も広がりそうですね。
玄人向けのシリーズであるため種類が少ないのが難点ですね。最近のモビルスーツであるユニコーンガンダムやガンダムOOの主人公機などが多く、ライバルの機体が好きな方には物足りないかもしれません。
今回作ったキット MG「RX-78-2 ガンダムver.3」の紹介
今回初めてのガンプラとして私が作ったのはMG(マスターグレード)のRX-78-2「ガンダム」のver.3。1979年に放送された「機動戦士ガンダム」にて主人公アムロ・レイが搭乗したガンダムシリーズを代表するモビルスーツです。
「ガンダムは知らないけどこれなら知ってる!」という方も多いはず。お台場にあったガンダムは原作の設定とうり全長は18mでした。1/100スケールのMGで作った場合18cmになるはずですね。値段は3700円でした。
こちらのver.3は同じ発売されているMGのガンダムの中で一番新しいもの。バンダイのガンプラの開発技術がふんだんに織り込まれており、レビューを見ると非常に完成度は高いとのこと。楽しみです!
いざ制作!気になるキットの中身は?
キットの箱は宇宙空間にホワイトベースから発進したガンダム達が描かれています。キットの中身を確認してみましょう。
中身を広げたものがこちらです。公式の細やかな設定が書かれた説明書と、計20枚のランナー。赤・青・黄色・白・ダークホワイト・グレー・ライトグレーのパーツの他、ビームサーベルと柔らかいポリエチレンのランナーがあります。
デカール(シール)も見受けられますね。非常にパーツ数が多いように見えますが、大丈夫でしょうか…。
レッツ組み立て!画像と共にガンダムの制作過程を見てみよう
コアファイター
まず作ったのはコアファイターというガンダムのコクピットになる戦闘機。戦闘機からコアに変形するギミックもちゃんと実装されており、非常にワクワクします。
しかし、説明書があっても非常に難しかったです…この手のひらサイズのコアファイターに3時間くらいはかかってしまいました。
ボディパーツ
続いてボディパーツ。パーツが大きく非常に組み立てやすいです。
なんと排熱ダクトの羽の一枚一枚ですら組み立てることに。ここまで作りこまれているとは…!驚かされました。
腕のパーツ
全体的に見て、複雑な関節があるうえにパーツが小さいためここが一番苦戦しました。パーツの向きや、組み立てる位置が1mmでも違うと組み立たなくなるため、説明書をしっかりと読み込んで作ることが大切です。
脚のパーツ
腕の難しさがあったため覚悟して臨みましたが、パーツの大きさや慣れも手伝って以外にもすんなりと作れました。足の裏はなんと三分割されており、それぞれ動くためつま先立ちができたり様々な地形にフィットしてくれるようです。
完成したガンダムがこちら!
ついに完成!様々ないろのパーツを組んでいるため、素組みでも非常にかっこいい!
つい別売りのアクションベース(飾るスタンド)も買ってしまいました。稼働域も非常に広く、どんなポーズもお手の物です
↑ハイパーバズーカ+シールド。18mのガンダムに対してこの大きさということはバズーカはかなり大きいのですね。
↑ビームサーベル二刀流。ビームサーベルは2本ついています。手に溝があるため、がっちりと持たせることができます。指も一本一本が可動するためしっかりと握らせることができます。
↑ビームライフル+シールド。デカールを張ってみました。膝立ちもこの通りです。シールドもしっかり腕になじみます。
作ってみた感想は…
作ってみた感想はまさに、非常に楽しかった!の一言に限ります。かなり時間がかかりましたが、時の流れを感じずあっという間でした。暇つぶしとしては最高のコスパであると言えます。
難易度は?
今回が初めてなので他のガンプラと比べることができないのですが…人生で体験したことの中で比べてみると難しさすぎるとは感じませんでした。説明書とうりに作れば誰でも作れるため、説明書にわかりにくい部分があること以外は特別な難しさは感じませんでした!ただ作るだけなら、チャレンジに抵抗があるほどの難易度はないと思われます。
初心者でも作れる?
作れると思います!自分はさほど器用な方ではありませんでしたが、次第に慣れてくるとスムーズに作ることができると思います。「不器用だから…」で尻込みしてしまう人ほど挑戦してみてほしいなと感じます。
おわりに
今回はガンプラに挑戦したことについて書かせていただきました。新しいことに挑戦した経験の中でも特に満足できたチャレンジで、非常に楽しかったです。
コロナウイルスで外に出かけづらい今だからこそ、あなたもガンプラに挑戦してみませんか!全力でお勧めします!