いきなりですが、皆さんに質問です。果物ってどうやって食べていますか?
「皮を剥いて生で食べる」?ほぅ…
「ジャムにして食べる」?なるほど…
…おっと、試しているわけではありませんし、とんちの効いた答えを期待しているわけでもありません。敢えて当たり前のことを聞いてみました。
りんごやみかん等、一般的に(日本において)果物は生で食べるのが普通とされています。人によってはジャムにしたり、スムージーにして飲んだりと様々でしょう。しかし、手間を考えたら大抵の人は皮を剥いて生でいただくかと思います。
もちろん、そのままでも十分に美味しい果物ですが、ちょっとした手間でさらに美味しくなるんです。それは焼くこと。果物は焼いたらもっと美味しくなるって知っていましたか?
そんなのジャムと一緒だろ?いやいや、それが全く違うんです!ということで今回は、おすすめの焼きフルーツをご紹介したいと思います!
焼くと美味しくなる理由
焼いて加熱された果物は、水分が蒸発し含まれている成分や糖がギュッと凝縮するため、糖度が増強され甘くなるということの様です。
参考元:j-cast 青木隆子教授の解説
加えて果物自体にもともと糖が多く含まれているので、加熱すると糖のキャラメル化により香ばしさを醸すようになるのも理由に挙げられます。
焼く利点は他にも
上記で述べた様に、甘さが凝縮され美味しくなるだけではないんです。では他にどんな利点があるのでしょうか?
皮まで美味しく食べられる
代表的な果物には、りんごやみかんがありますね。そもそも皮は食用には向きませんが、焼くことで皮が柔らかくなり、皮そのものが甘くなることで食べられるようになるものもあります。
果物の皮にはポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれているため、それらを効率よく摂取する事ができるのも、焼きフルーツの魅力の一つですね。
中にはキウイやバナナなど、産毛があったり皮が厚すぎたり焼いても食用には向かない果物もあります。
栄養素が増える
例えば、りんごなどはペクチンといった食物繊維の働きが活性化されますし、バナナなどでは含まれるオリゴ糖が増えるという嬉しい変化も起こるのです。
さらには加熱することで、栄養素に限らず香りや味にも変化が起こるので、言葉の通り「ひと味違う」果物を楽しむことができます。
どんな焼き方がいいの?
フライパンで焼く
フライパンで焼くのなら、スライスした果物を強火でソテーすると程よく食感が残ります。バターをプラスすると更に美味しくなります。
りんごやパイナップル等の、果肉がしっかりしている食感が強めの果物が向いているでしょう。
オーブントースターで焼く
アルミホイルを敷いてそのまま焼くはもちろん、アルミホイルで包んでじっくり蒸し焼きにするのもおすすめです。
バナナや桃など、濃厚な甘さと柔らかい食感の果物が向いているでしょう。
BBQで炭の中へ
アルミホイルでしっかり包めば、炭火の中に入れておいておくだけで簡単に焼きフルーツが出来上がります。
コツとしては、炭火の火力が落ち着いた状態になったら入れましょう。15〜20分置いておけば、りんごならジャムのように甘くとろとろに柔らかくなります。
おすすめのフルーツを紹介!
りんご
焼きフルーツの定番、りんごは万能選手!どんな焼き方をしても美味しい上に、シナモンを少しかけたらもはや立派なデザートが出来上がります。
- 糖度がぐんと上がり甘みが増す
- 丸ごとでも切って焼いても美味しい!
- 皮まで食べられる
バナナ
こちらも万能選手のバナナは焼くことでトロトロになり、バターを乗せて溶かせばそれはもう究極のデザートです!(筆者のお気に入り)
皮のまま焼くことができますが、皮自体は食用に向きませんのでご注意を。
- 皮ごと焼けるので楽ちん
- バターとの相性が抜群!
- チョコレートを乗せてもgood
パイナップル
意外にも、焼きフルーツの定番と言えるほど人気のあるパイナップル。焼くことで香りが立ち、食感も変化するので食べ応えがあります。
- しっかりとした食べ応え
- 酸味が減り甘みが強くなる
- BBQで炭火焼きがおすすめ!
ぶどう
あまり焼くイメージがわかないぶどうですが、焼くことで皮の渋みが弱くなり粒丸ごと噛んで食べられるほど甘みが強くなります。
- 房から外して焼こう
- BBQでみんなでシェアしやすい
- ポリフェノールが豊富!
みかん
三重県他、寒い地域で昔から食されてきた文化もあるほど愛される焼きみかん。皮が焦げるまで焼いたら剥いて熱々の実を食べるようです。
- ギュッと甘さが凝縮!
- 酸味が少なくなるので食べやすい
- 皮付きのまましっかり焼こう
オレンジ
みかんとは違い、焼くことで焦げ目の香りが相まってまるでオレンジピールのチョコレートかけの様な風味を楽しむ事ができます。まさに大人向けのデザートといった印象です。
- 焦げ目の苦味がアクセント
- お酒に合う大人の味
- アイスと合わせてもgood!
キウイ
面白いことに、焼くことでトマトのような酸味と甘みを感じるようになるキウイ。好みは分かれるかもしれませんが、本来のキウイとは違う酸味と甘さを楽しめます。
- 皮を剥いて輪切りで焼こう
- 料理のアクセントとしても!
- トマトが苦手な人は注意
桃
ジャムのようにとろっと落ち着いた甘さになります。桃はやや硬めのものでないと焼くのは難しいので注意です。皮もあらかじめ剥いておきましょう。
- 強火で一気に焼こう
- 香りはやや弱くなる
- アイスと合わせてもgood!
まとめ
加熱することで栄養素が豊富な皮まで食べられるようになる「焼きフルーツ」は、風邪をひきやすい今だからこそ是非お休みの日にご家庭で味わいたいですね。
普段はあまり果物を食べない人も、これを機に食べてみてはいかがでしょうか。