「自覚するのは苦しいけど、社会不適合者かもしれない…」と悩んでいませんか?仕事などでうまくいかないことがあったり、人から指摘されたりすると辛くなってしまいますよね。
この記事では、社会不適合者を自覚するときの心理や陥りやすいワナを紹介していきます。「自覚するのは怖いけど、自覚して前に進みたい」という人は、ぜひ最後までお読みください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2249243?title=はてなマークの人%E3%80%800217)
- 社会不適合者だと自覚するのは辛い
- 社会不適合者を自覚するときの心理段階5つ
- 社会不適合者だと自覚したら生きやすくなる
- 社会不適合者を自覚していくときに陥りやすいワナ5つ
- 社会不適合者を自覚するときに陥りやすいワナ①らしく振る舞おうとする
- 社会不適合者を自覚するときに陥りやすいワナ②同情を得ようとする
- 社会不適合者を自覚するときに陥りやすいワナ③相手を拒絶する
- 社会不適合者を自覚するときに陥りやすいワナ④言い訳を作る
- 社会不適合者を自覚した人が陥りやすいワナ⑤主張する
- 受け入れていくとき持っておくと楽になる考え方2つ
- 楽になる考え方①価値観は多様でいい
- 楽になる考え方②認められる必要はない
- 社会不適合者に向いている仕事
- まとめ|社会不適合者と自覚してからがスタート
社会不適合者だと自覚するのは辛い

自分が社会不適合者であると自覚することには、痛みが伴います。誰だって自分が社会に馴染めないことを、認めたくはないでしょう。
ただ、認めずに知らないふりをしていると、「もしかして…」という不安がずっとつきまとうことになります。
一度、自覚して受け入れることで、「これからどうすればいいか」を考えられるようになります。
この記事では、受け入れていくときの心理などを紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
社会不適合者を自覚するときの心理段階5つ

社会不適合者の定義は曖昧なことがありますが、一番大切なのは、自分自身でどう思うかでしょう。ちなみに、筆者自身は「自分も社会不適合者だろう」と感じています。自覚して受け入れるまでには、いくつかの段階がありました。
広く提唱されているものではありませんが、筆者の体験から心理段階を紹介していきます。
- ショック:気づいてショックを受ける
- 拒絶:認めたくないので拒絶する
- 混乱:現実を突きつけられて戸惑う
- 努力:治そうと努力する
- 自覚:治せない部分が見つかり最終的に自覚する
筆者の場合には、以上のような心理で自覚するに至りました。気づいた方もいるかもしれませんが、以上の心理段階は障害を持った方が障害を受け入れていくまでの段階と同じです。
人が受け入れ難い現実を目の前にしたときには、以上のような心理で徐々に受け入れていくのでしょう。
「自覚した上で、今後どうするか考えていきたい」と感じている人は、以上の心理を経験することを頭に入れておいてください。
段階を知っているだけでも、「今はこの段階か」と冷静になれるため、自覚するまでの苦痛を和らげられますよ。
社会不適合者だと自覚したら生きやすくなる

自覚する前は、「自覚するのは辛い」と思うのが本音でしょう。しかし、自覚してみた筆者からすると、自覚した後の方が格段に生きやすくなっています。
自覚した後は、「自分にはどんな環境があっているか」を冷静に考えられるようになります。結果として、自分に合う環境を求めて動けますし、快適な環境を自分で整えられるようになりました。
社会不適合者というほどでない人であっても、生きづらさを感じているものです。大切なのは自分がどれだけ社会に馴染めるかではなく、現実を受け止めて動けるかどうかです。
生きづらさを解決したいと感じている人は、自覚して心地よい環境を手に入れられるように心がけてみてください。生きづらさの解決については、以下の記事も参考にしてくださいね。

タイトルは治し方ですが、受け入れ方についても触れているので、自覚していく上でも参考になるでしょう。
社会不適合者を自覚していくときに陥りやすいワナ5つ

社会不適合者だと自覚すると前に進みやすくなるのですが、ワナもあります。
ワナに引っかかってしまうと、自分を傷つけてしまい、生きづらさもなくならないので注意が必要です。この記事では、以下5つのワナを紹介していきます。
- らしく振る舞おうとする
- 同情を得ようとする
- 相手を拒絶する
- 言い訳を作る
- 主張する
自覚した後に、やってしまいがちなものですが、これらはあなた自身を苦しめてしまうものです。
自覚した後、快適に暮らしていくためにも、ワナにハマらないように気をつけてください。
ワナを事前に知っておくだけでも、引っかかりにくくなります。次章以降でそれぞれを解説していくので、チェックしてみてくださいね。
社会不適合者を自覚するときに陥りやすいワナ①らしく振る舞おうとする

社会不適合者の人は、周りから悪い評価を受けることが多いです。「自分は社会不適合者だから、みんなの言う通りだ…」と感じてしまいやすいでしょう。
そういった心理から、周りの言う通りの行動を自らしてしまうこともあるのです。実際には、あなたがわざわざダメな自分を演じる必要はありません。
ダメな自分を演じていれば、頑張る必要もないので楽かもしれません。しかし、らしく振る舞おうとしているだけでは、生きづらさがなくなることはないのです。
他人の意見を聞くことも大切ですが、あなた自身の目的(生きづらさの解消)を忘れないようにしてください。
社会不適合者を自覚するときに陥りやすいワナ②同情を得ようとする

ダメな自分を演じることで、周囲からの同情を得ようとするのも、注意するべきワナです。
悪評をしてくる人もいる一方で、あなたに同情を示す人もいます。同情を得ることで「受け入れてもらっている」ような感覚を感じるかもしれません。
しかし、同情してくれる人が本当にあなたを大切に思っているかというと、必ずしもそうではないでしょう。単純に自分よりダメな人を見て安心したいだけの可能性もあります。
本当にあなたを大切に思っている人なら、あなたらしくいることや、自分で環境を整えていけることを望むでしょう。
結果として同情を引いてしまうのなら仕方ありませんが、自分から同情を得ようとするのは避けてください。
社会不適合者を自覚するときに陥りやすいワナ③相手を拒絶する

逆に周囲からの応援を拒絶してしまうワナもあります。「社会不適合者である自分を相手にする人なんていない…」などと感じている人が陥りやすいです。
本当にあなたを助けようとしている人の手を自ら拒んでしまうのです。たとえば、励ましの言葉をもらったときに、「それ嫌味?」などと言い返してしまいます。
前章で紹介したように、「あなたのため」と言いつつ、自分のためにあなたと関わろうとする人がいるのは事実です。
そういった人の手を借りられれば、あなたが過ごしやすい環境を整えやすくなります。
人を疑いたくなる気持ちはわかりますが、チャンスを棒に振らないためにも、気をつけてくださいね、
社会不適合者を自覚するときに陥りやすいワナ④言い訳を作る

自ら失敗しても仕方ないような状況を作って、失敗したときの言い訳をわざと作ってしまうこともあります。たとえば、以下のような形です。
- わざとタスクを先延ばしにして納期ギリギリから取り組む
- 夜更かしをして睡眠不足の状態で過ごす
- 助けを求めず一人でやろうとする
失敗したときの言い訳があれば、「社会不適合者としての特徴が原因で失敗した」と言われなくて済むからです。
このワナにハマってしまうと、やる気がないように見えるため、仕事などで煙たがられてしまいます。
たしかに、社会不適合者だから失敗したと言われるのも辛いものです。しかし、やろうと努力してできないのと、わざとミスをしに行くのとでは、周囲へ与える印象が異なります。
おそらく多くの人が前者を信頼します。余計に自分の信頼をすり減らすことになるので、注意しましょう。
社会不適合者を自覚した人が陥りやすいワナ⑤主張する

社会不適合者という言葉をやたら多用し、周囲へ主張するのも大きなワナです。
社会不適合者という言葉を免罪符にして、「自分はできなくても仕方ない。許してね。」と周囲に対してアピールするのです。
しかし、いつもいつもそうやって過ごしていると、「あいつは自分のことしか考えていない」などと思われてしまいます。
あなた自身も努力することを忘れ、生きづらさを解消するどころではなくなってしまうでしょう。あなた自身で治せることさえ見逃してしまうからです。
より生きづらい状況に陥ってしまうので、周囲への理解を強要するような振る舞いは避けてくださいね。
受け入れていくとき持っておくと楽になる考え方2つ

ここまで、自覚していくときに陥りがちなワナを紹介してきました。ワナに引っかかると、生きづらさをなくしていくことが困難になるので、注意してくださいね。
ただ、どうしても自覚して受け入れていくときには辛くなってしまうこともあります。以下2つの考え方をもっておくと、肩の力を抜きやすくなりますよ。
- 価値観は多様でいい
- 認められる必要はない
次章以降でそれぞれ紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
楽になる考え方①価値観は多様でいい

価値観は人それぞれであることは、「言われれば当たり前だ」と感じる人が大半でしょう。
しかし、ふと気づくと、誰かの価値観に沿って生きようとしてしまっていることはよくあることです。
社会がここまで変わってきたのは、社会に馴染めない人の活躍も影響しています。生きづらさを解消しようと社会を変えてきた人たちがいるからです。
不適合者がいないと、社会が停滞してしまうとも言えるでしょう。他の人の価値観を理解することは大切ですが、あなたはあなたの価値観を持っていてよいのです。
知らず知らずのうちに、誰かの価値観に染められていないかどうか、振り返ってみましょう。同時に、周りの価値観に理解を示すことも忘れないでくださいね。
楽になる考え方②認められる必要はない

社会に馴染むためには、周囲から認めてもらう必要がありますが、すべての人から認めてもらう必要はありません。
すべての人から認めてもらうことは、社会に適合している人であっても不可能だからです。一部の人に認められなくても、問題なく生きていけると、知っておくだけでも楽になるでしょう。
また、自分を変えて社会に馴染もうとすることと、自分自身を受け入れることは両立できることも覚えておいてください。
「どちらか一方しかしてはいけない」と思いがちですが、決してそんなことはありません。
- 「〇〇は治せそうだから、頑張ってみよう。」
- 「でも、△△はちょっと辛いから、ここは受け入れていこう。」
できそうなことは努力し、できないと感じるものは受け入れていきましょう。どちらのスタンスを選んでもよく、両方同時に選んでもよいのだと知っておいてくださいね。
この考えを持っておけば、視界が開けて、心が楽になっていくでしょう。
社会不適合者に向いている仕事

ここまで、社会不適合者を自覚していくときに、もっていると楽なる考え方を2つ紹介してきました。知っておくだけでも効果があるので、頭の片隅に置いておいてくださいね。
とは言え、仕事でうまくいかないことが続くと、どうしても苦しくなってしまうこともあります。仕事は生活の基盤だからこそ、ストレスが大きいのです。
そのため、仕事でストレスを感じないようにしていくことがとても大切です。社会不適合者に向いている仕事を選べば、仕事上のストレスを最小限に抑えられます。
以下の記事で、仕事の選び方やおすすめの仕事を紹介しているので、参考にしてください。

「仕事だけじゃなくて、プライベートも充実させたい」と感じている人は、以下の記事がおすすめです。
プライベートでも楽しく生きるための方法を紹介しています。

「そんなこと言うけど、結局、社会不適合者の末路って悲惨なんでしょ…?」と思ってしまう人は、以下の記事を参考にしてください。
悲惨な末路にならないための対策を紹介しています。

まとめ|社会不適合者と自覚してからがスタート

社会不適合者を自覚する方法を紹介してきました。自覚していくときには、以下5つの心に状態を経験することになります。
- ショック:気づいてショックを受ける
- 拒絶:認めたくないので拒絶する
- 混乱:現実を突きつけられて戸惑う
- 努力:治そうと努力する
- 自覚:治せない部分が見つかり最終的に自覚する
段階を知っておくと先が見えるので、不安が和らぐでしょう。しっかり自覚していきたいと感じている人は、ぜひ覚えておいてくださいね。
自覚することで「自分はこれからどうしたいのか。どうしていけばいいのか。」を冷静に考えられるようになります。自覚してからがスタートだと言えるでしょう。
痛みも伴いますが、あなたが生きやすい環境を手に入れていくためにも、この記事を参考にしてみてくださいね。