「社会不適合者の治し方を知りたい」という人も多いでしょう。社会に馴染めないと、居場所がなく心苦しい経験をたくさんしますよね。
この記事では、社会不適合者の治し方を5つ紹介していきます。実際に筆者が治し方を実践してみてどうだったかについても記述します。
経験談を読みながら、それぞれの方法が自分に合っているか、できそうかどうか判断してみてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4457449?title=憂鬱な表情の女性)
社会不適合者の治し方5つ

社会不適合者の治し方として、以下5つ紹介していきます。
- マナーを身につける
- コミュニケーショントレーニングをする
- 環境を変える
- 得意分野を見つける
- 受け入れる
社会に馴染めるように努力するものから、今のまま受け入れていく方法まであります。
それぞれどんな方法なのか、筆者が実践してみてどうだったのかを次章以降で紹介します。実践できそうなものを探してみてください。
社会不適合者の治し方①マナーを身につける

社会不適合者はコミュニケーションに問題を抱えているケースが多いです。
人の気持ちを無視した振る舞いをしてしまうのです。常識やマナーなどに対しても興味がない、懐疑的であるなどの影響で、周囲から浮いてしまいやすくなります。
方法
コミュニケーション上の問題を解決するために、一般的にマナーとされていることを身につけます。
とくに、仕事におけるマナーはとても大切です。仕事ができれば社会に参加できますし、収入を得て自活できるからです。
逆に仕事におけるマナーが身につかないと、生活の大半を占める仕事で苦しい経験をするでしょう。
体験
筆者の場合、大学時代にマナーを身につけようとした時期がありました。大学で行われていた就活のためのマナー講座に参加したのです。
やってみてどうだったかというと、途中で嫌になってやめてしまいました。自分を枠にはめられている感じがとても窮屈でした。
以上のように考えると、どうしても続ける気にはならなかったのです。マナーに息苦しさを感じる人には向かない方法だと思います。
社会不適合者の治し方②コミュニケーショントレーニング

マナーが多少抜けていても、愛嬌がある人や話し上手な人は社会に馴染めます。「あの人はああいうキャラだからね」と受け入れてもらえるからです。
マナーが苦手な人は、コミュニケーションスキルを身につけるとよいでしょう。
方法
コミュニケーションを学ぶには、能力の高い人から学ぶのが一番早いです。
自分のコミュニケーションの癖を指摘してもらう必要があるからです。対面の講座やセミナーで指導を受けるのがよいでしょう。
手軽に始めたい人は、ネット上でコミュニケーションのコツを学べる講座がよいでしょう。ネットで学んでから、日常生活で実践してみるのです。手軽ですし、人にバレずに学べますよ。
ネットで学びたい人は、「伝え方コミュニケーション検定・初級」がおすすめです。性格に合わせたコミュニケーション方法が学べます。
あなたの性格に合った方法が学べるので、窮屈さを感じることなく実践できるでしょう。
体験
筆者は、オフラインのコミュニケーションセミナーに参加しました。「コミュニケーションスキルを身につけて、仕事の成果をあげよう」というのが、セミナーの趣旨でした。
参加したのは、有料のセミナーを購入したい方向けの体験無料セミナーです。「有料でも治るならいいな」と思っていたのですが、セミナーの雰囲気に飲まれて断念しました。
と言うのも、コミュニケーションが問題なくできる人が、さらなるレベルアップをしにきている感じだったからです。
そう思った筆者は、有料のセミナーを購入することなく会場をあとにしました。
コミュニケーションに苦手意識を持っている人が集まるセミナーだったら、結果は違ったかもしれません。
セミナーに参加したいと考えている方は、どんな人が参加してきそうなのかを考えてセミナーを選ぶとよいでしょう。
社会不適合者の治し方③環境を変える

ここまで紹介した内容は、自分自身が努力して社会に適合していく方法でした。しかし、「できそうもないな…」「やれる気がしない」と思う人もいるでしょう。
「自分を変えるのはしんどい」と感じる人は、環境を変えることも視野に入れてみましょう。
方法
引越しをしたり転職をしたりして、身の回りの環境を変えてみましょう。
引越しや転職はすぐにできるものではないので、付き合う友達を変えてみるなどの小さな変化でも構いません。できるところから始めてみてください。
体験①就職
筆者の場合には、就職が大きな環境の変化になりました。就職と同時に家を出て、田舎に引越したことも大きかったと思います。
入社した会社には同世代がおらず、一番歳が近い人でも10歳以上離れていました。先輩方はいろいろと気を遣ったかもしれませんが、筆者にとっては過ごしやすい環境でした。
自然に話ができ、コミュニケーションで苦労する機会も格段に減ったのです。田舎なので、買い物に出ても人ごみに巻き込まれることもありません。
そう思ったのを覚えています。あなたが生きづらさを感じているのは、今あなたがいる環境があなたに合っていないからです。
行ったことのない店に行ってみる、話したことのない人に話しかけてみる、など小さなことから始めてみましょう。
体験②副業
筆者の場合には、就職してから副業にも取り組みました。元々、「場所や時間に縛られず、自由に働きたい」と思っていたので、本業とは別の収入を得ようとしたのです。
webライターとして活動を始め、ネット上で仕事のやりとりをするようになりました。電話さえ必要なく、テキストのチャットだけでコミュニケーションが成立します。
落ち着いて考える時間があれば、問題なくコミュニケーションができることに気づきました。目を合わせるのが苦手なので、対面の会話だと手汗をかいたり、体が震え出したりしてしまいます。
緊張していることが気になって焦るばかりで、相手の話を落ち着いて聞くこともできないことも多いです。
文字でのやりとりなら目を合わせる必要もないので、そんな心配もなくなりました。環境を変えたことで、自分の特性を理解できたことは大きな収穫でした。
社会不適合者の治し方④得意分野を見つける

得意なことを見つけると、社会とのつながりを保つきっかけができます。とくに、得意なことを仕事に結び付けられる場合には、かなり生きやすくなるでしょう。
方法
自分の得意なことを見つけられると、自分に自信が持てるようになります。自信があるだけでも、生きづらさが軽減します。
得意なことを仕事にできれば、社会貢献も可能。「社会不適合者だから、仕事が上手く行かない」という悩みも解決します。
さまざまなことにチャレンジして、自分の得意なことを見つけてみましょう。
体験
筆者の場合には、副業としてwebライターを始めたことが転機になりました。テキストのやりとりなら問題ないと気づいただけでなく、得意なことも見つかったのです。
対面での会話では、「不快に思われていないかな」などと無駄に心配してしまう癖に悩まされていました。心配ばかりして、相手の話に集中できないこともしばしばありました。
しかし、webライターとして記事を書く時には、この心配性気質が役立っています。「読者がどういった心配や不安を抱えているか」を的確に思い描けるからです。
生徒のモチベーションアップを狙っている側面もあるでしょうが、素直に嬉しかったのを覚えています。特別意識せず自然にできているので、得意なのだろうと思います。
「得意なんだ」と気づくことで、記事を書けば人の役に立てることを知りました。不思議なもので、ひとつ自信を持てることがあるだけで、心はとても安定します。
社会に適合できずに「自分はダメなんだ」と感じているのであれば、得意なことを見つけることを目指してみてください。
社会不適合者の治し方⑤受け入れる

社会に適合したり、環境を変えたりするのと同時に、自分自身を受け入れることも重要です。
他の治し方がうまくいったとしても、自分を許せないままであれば、生きづらさはなくならないからです。
他の方法で物理的な環境を整えつつ、気持ちの面でも生きやすい状態を作っていきましょう。
方法
残念ながら、「こうすれば受け入れられる」という方法はありません。ただ、自分を客観的に見ることで、受け入れやすくなります。
自分を受け入れようと意識していると、なにか出来事が起きた時に、考え方が変わる瞬間が訪れます。
最初はできなくてもいいので、頭の片隅に「自分を受け入れる」という考えを置いておきましょう。
体験
筆者の場合には、環境を変えたり、自分の得意なことに気づいたりすることで、徐々に受け入れられるようになりました。
ここまで紹介してきた治し方を実践しつつ、受け入れていくように意識してみてください。ただ、現実の変化だけでなく、どんな考え方をもつかによっても、受け入れやすさは変わってきます。
次章からは、筆者が自分を受け入れる支えになったと感じる考え方を紹介していきます。
そもそも社会って1つじゃない

筆者は元々、社会は1つだというイメージを持っていました。いわゆる「世間」みたいに思っていました。
しかし、今は社会は1つじゃないと思っています。社会には大きなものも小さなものもあります。イメージ的には「コミュニティ」という感じでしょうか。
大学から会社に入ったタイミングで、生きづらさが大きく変化したからです。
自分が生きやすい社会(コミュニティ)に身を置けば、「社会不適合者だから…」と悩む必要はないのです。
実際、辞書で調べると、社会には複数の意味があります。
1 人間の共同生活の総称。また、広く、人間の集団としての営みや組織的な営みをいう。「社会に奉仕する」「社会参加」「社会生活」「国際社会」「縦社会」
2 人々が生活している、現実の世の中。世間。「社会に重きをなす」「社会に適応する」「社会に出る」
3 ある共通項によってくくられ、他から区別される人々の集まり。また、仲間意識をもって、みずからを他と区別する人々の集まり。「学者の社会」「海外の日本人社会」「上流社会」
4 共同で生活する同種の動物の集まりを1になぞらえていう語。「ライオンの社会」
5 「社会科」の略。出典:https://www.weblio.jp/content/社会
③の意味が、筆者の言うコミュニティというイメージに近いですね。
社会は1つではない考えると、「社会不適合者」という定義そのものが、とても曖昧であることに気づくでしょう。
筆者もこれに気づいてからは、「そんなに落ち込むことないな」という気分で過ごしています。今あなたが置かれている環境がすべてではありません。
自分を責めすぎてしまうと、そもそも行動を起こせなくなってしまいます。少し視野を広げてみてくださいね。
社会は変わっていくから気にしなくていい

当たり前ですが、社会自体も変化していきます。社会が変化するということは、社会不適合者の定義も変化していくということです。
以上のように考えるようになってからは、かなり楽になりました。落ち込んだり、自分を責めたりするよりも、今生きやすくするために時間を使いはじめました。
とは言え、気にしないというのはなかなか難しいです。筆者の場合は以下のような形で気にしない状態に辿り着きました。
- 社会不適合者かもしれないとショックを受ける
- 受け入れたくなくて、奔走する
- できなくて落ち込む
- 社会不適合者だと自覚する
- 環境を変えたらうまくいった
- 社会不適合者に対して考えが変わる
- 気にせず、心地よい環境を整えることに集中する
まずは、自覚してとことん受け入れることから始めるのがいいかもしれません。知らないふりをするのと、知った上で気にしないことを選ぶのとは、心持ちがまったく違います。
自覚には痛みが伴いますが、自覚することで前に進めると思います。自覚する時に役立つ考え方などは以下の記事で紹介しているので、興味があれば参考にしてください。

一番ストレスになるのは仕事環境

ここまで、社会不適合者の治し方を紹介してきました。治していく途中でとても重要なのが仕事環境だと思います。
仕事は生活の基盤ですし、多くの時間を費やすからです。筆者の場合には、運よく過ごしやすい仕事環境に出会えましたが、そうでなかったらかなりしんどかっただろうと思います。
社会不適合者に向いている仕事を選べば、仕事上のストレスを減らせます。おすすめの仕事については以下の記事で紹介しているので、参考にしてください。

「仕事を変えるのは大変だから嫌」「それより今の仕事が続けられるか不安」という人は以下記事を参考にしてください。
仕事を続けるためのコツや考え方を紹介しています。

仕事は大切ですが、仕事ばかり考えるのも気が滅入ってしまいますよね。
「プライベートも充実させたい」と感じている人は、以下の記事を参考にしてください。仕事とプライベートの両方で充実した生活を送るためのヒントをまとめています。

まとめ|社会不適合者の治し方は人それぞれ

社会不適合者の治し方を紹介してきました。紹介した治し方は以下の5つです。
- マナーを身につける
- コミュニケーショントレーニングをする
- 環境を変える
- 得意分野を見つける
- 受け入れる
記事中では、筆者が実践してどうだったかも紹介しています。体験談を参考にしながら、あなたに合った方法を選んでみてください。